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ホロライブメンバーのオリソンを手掛ける作詞作曲家さんたちが凄すぎる件

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皆さん、おはこんばんにちは。

雨宿時雨と申します。

 

さて、本日のブログは緩く曲の紹介でもしようかと思います。

曲と一括に言っても様々な種類があると思いますが、本日ご紹介したい曲は本ブログでも度々ご紹介するvtuberグループ『ホロライブ』の楽曲からのご紹介です。

 

『ホロライブ』と言えば、『にじさんじ』と並ぶ大手vtuber事務所ではありますが、事務所の特色、もとい、事務所の本質は全くの別物で、『ホロライブ』は元を正せば”アイドルvtuber事務所”なのです。

“アイドル”と言えば、”歌って踊る”というものをイメージされると思いますが、『ホロライブ』もまた多くの楽曲を持ち、”歌って踊る”という従来の”アイドル”のイメージを崩さない形で活動しております。

 

しかして、それが故に、以前私は下記のような記事を上げ、『アイドル』であることを酷評したことがあります。

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この記事を書いている今でも当時の気持ちに変わりはありませんが、上記記事内でも書いているように、”アイドルvtuber事務所”であることが有利に働く場面も度々訪れます。

 

例えば、今回ご紹介したい楽曲たちもその1つではないかと考えます。

今回のご紹介する楽曲たちは、皆一様に有名な作詞作曲家さんが手掛けた楽曲になっております。

 

…と言うのも、先ほども言ったようにアイドルは”歌うこと”をルーツとした職業であり、それ故に、音楽業界との繋がりも幅広いのではないかと思われます。

そう考えるならば、『有名な作詞作曲家さんとの繋がりを保てる』というのも、”アイドル”であったからこそではないかと思うのです。

 

ということで、今回はそんな有名な作詞作曲家さんとの繋がりを保てる』という”アイドル”の有利な部分が働いたであろうものを12曲ピックアップしてご紹介いたします。

 

サクラカゼ/さくらみこ 作詞・作曲:ハム

1曲目にご紹介するのは、ハムさんが作詞作曲を手掛けるさくらみこさんの『サクラカゼ』です。

当楽曲は、明るく元気な頑張り屋さんの女の子であるさくらみこさんをしっかりと印象付けてくれるような楽曲となっており、非常に応援したくなるような”健気なアイドル”をイメージさせられる、「爽やか」かつ「アイドルらしい可愛さ」のある1曲になっていると思います。

そして、そんな楽曲を手掛けたのがハムさんです。

ご存じの方も多いかと思いますが、ハムさんは様々なBGMや楽曲を手掛けられる方で、どの曲も素晴らしい出来栄えのものばかりです。

特に、ハムさんの手掛けた『帽子とネクタイと白シャツと』や『natsu iro』、『はじまりの朝』という楽曲は、私がハムさんの楽曲と出会うきっかけになったものであり、一番大好きな楽曲です。

興味のある方は是非一度ご視聴してみることをおススメいたします。

Say!ファンファーレ!/白上フブキ 作詞・作曲/ハム

2曲目にご紹介するのは、1曲目と同じくハムさんが作詞作曲を手掛けた白上フブキさんの『Say!ファンファーレ!』という楽曲です。

白上フブキさんと言えば、自身がオタク気質ということもあり、ホロライブ内外問わず非常に評価が高く、海外の方々からも多くの人気を博している方です。

そんな彼女のオリジナルソングである当楽曲は、まさに白上フブキさんらしい”オタクらしさ”が詰まった1曲になっていると思います。

特に曲のサビ内では、デフォルト的にコールが割り振られており、”オタク”ならではのノリが楽しめます。

しかし、ただの”キャラソン””萌えソン”にならないのが作詞作曲を務めたハムさんの凄いところで、1曲目に紹介した『サクラカゼ』のような”アイドルらしさ”を残しつつも、全体的にポップな仕上がりにすることで、気持ちを一気に持ちあげられる”元気ソング”へと早変わりします。

ハムさんの作る曲には良い意味で一貫性がなく、聴く曲、聴く曲によって非常に印象が変わるので、聴いていて楽しさを覚えさせられます。

#あくあ色ぱれっと/湊あくあ 作詞・作曲:Junky

3曲目は、Junkyさんが作詞作曲を手掛けられる湊あくあさんの『#あくあ色ぱれっと』です。

この楽曲は、何度か雑談配信やラジオ配信で触れさせていただいておりますが、非常にJunkyさんらしい可愛らしい楽曲になっていると思います。

Junkyさんと言うと、あの「メランコリック」や「ラブチーノ」、「スイートマジック」など、数々の有名なボカロ曲を輩出してきたボカロPさんで、ご存じの方も多いと思います。

そして、Junkyさんが手掛ける楽曲はとても可愛らしく、それでいてポップさがあることで定評のある曲ばかりで、”ボカロ曲でオタクっぽい”などといった恥ずかしさがない、むしろ、一般ウケするような曲が多い印象です。

そんなJunkyさんが手掛けた当楽曲は、湊あくあさんの個性である”ダメダメさを補うために一生懸命努力する女の子”をしっかりとイメージできた1曲となっています。

そうしたイメージで作り上げられているからこそ、Cメロの静か目なパート、大サビの転調が非常にエモさを演出しており、視聴者は当楽曲に魅せられてしまうことでしょう。

また、曲の入りでサビを静か目にすることで、まるで演劇が始まるかのような緊張感を漂わせ、視聴者の心を鷲掴みにしているところもポイントが高いと思います。

そういった技術的ポイントも合いまったおかげか、当楽曲はいわゆる”アニソン””萌えソン”の域に留まらず、Junkyさん従来の”一般ウケ”するような楽曲に仕上がっていると思います。

事実、当楽曲は一時期ではあったものの、人気中華アプリ「TikTok」にて人気を博した形跡もあります。

そんなJunkyさんらしいポップで、可愛く、一般ウケするような楽曲になっていますので、是非一度ご視聴ください。

きらきら/湊あくあ 作詞・作曲:DECO*27

4曲目は、3曲目と同様で港あくあさんの『きらきら』という楽曲です。

当楽曲は、「ゴーストルール」や「ヒバナ」、「妄想感傷代償連盟」、「愛言葉Ⅲ」、「おじゃま虫」などなど、様々なヒットソングを生み出すボカロP・DECO*27さんが手掛けた楽曲です。

DECO*27さんと言うと、先ほど例に挙げたようにカッコいい曲を作ったり、オシャレな曲を作ったり、可愛い曲を作ったりと、これまた良い意味で一貫性のない曲の作り方をしていると思います。

そんなDECO*27さんが湊あくあさんに書き下ろした楽曲は、やはり可愛い楽曲でした。

先ほど3曲目にご紹介した『#あくあ色ぱれっと』とは打って変わり、こちらの楽曲ではタイトル通りの”きらきらと輝くアイドルの姿”をイメージした、輝かしい未来のあるような希望に溢れる元気ソングになっています。

個人的には「愛言葉Ⅲ」のBPMを上げた形に近い楽曲というイメージで、Junkyさんとは違ったDECO*27さんらしい”可愛さ”が詰まった楽曲だと思います。

海想列車/湊あくあ 作詞・作曲:40mP

5曲目も同じく湊あくあさんの楽曲『海想列車』です。

こちらの楽曲は「からくりピエロ」「恋愛裁判」「キリトリセン」「夢地図」「夏恋花火」などの楽曲を手掛ける、私が愛して止まないボカロP・40mPさんが手掛けた楽曲になります。

40mPさんと言えば、先ほどの「からくりピエロ」や「恋愛裁判」のようなオシャレさ、「キリトリセン」や「夢地図」のような爽やかさ、「夏恋花火」のような甘酸っぱさ、という3つの要点が重なることでエモさを感じることのできる楽曲が多い印象があります。

そんな方が作られた当楽曲もまた40mPさんらしい楽曲に仕上がっているのではないかと思います。

例えば、Aメロの細かく刻むベースコード、Bメロからサビへ移行する時の音の切り方、サビの広がるようなバイオリンの音取り…など、音楽的な観点からもまさしく40mPさんらしい楽曲と言えます。

そういった40mPさんらしさが非常にエモさを演出しており、ラストのサビでの転調は初見時に泣きそうになったくらい良かったポイントだと思います。

また、この楽曲の優れているところは、一見”湊あくあ”の存在を認識できないことにもあります。

と言うのも、湊あくあさんはホロライブに入った理由を「引っ込み思案な性格を変えたかったから」と説明しており、当楽曲はその当時の心情を描いたの作品であるため、一見して誰の話をしているでもなく、誰でも感じる思いを唄ったかのような気持ちになるのです。

もちろん、「海」や「波」といった”湊あくあ”を思わせるような歌詞は入っていますが、全体的に見れば左程気になるような装飾的歌詞ではありません。

むしろ、海を連想させることによって爽やかで開放的なイメージが優先され、より「自分の気持ちを変えるために旅に出てみたい」という気持ちにさせることができ、当楽曲のコンセプト通りの楽曲に仕上がっていると思います。

このように当楽曲は、従来のキャラソンのような”アニソンっぽさ””萌えソンっぽさ”は掻き消され、むしろ、誰もが共感できる歌詞と40mPさんらしい爽やかな曲調によって、エモさのある非常に優れた楽曲になっていると思います。

駆けろ/星街すいせい 作詞・作曲:みきとP

6曲目にご紹介するのは、みきとPさんが作詞作曲を手掛ける星街すいせいさんの『駆けろ』です。

当ブログでは初めてのご紹介となる星街すいせいさん。

彼女は今やホロライブでアイドルをしていますが、実は以前はホロライブの中の音楽レーベル「イノナカミュージック」に所属していた経験もあり、むしろ音楽が本業と言っても過言ではないほど、もの凄い歌唱力の持ち主です。

そんな彼女の持ち歌である『駆けろ』は、「いーあるふぁんくらぶ」や「少女レイ」、「ロキ」などの楽曲を手掛けたボカロP・みきとPさんが手掛けた楽曲となっています。

みきとPさんと言えば、例えば「少女レイ」なんかはアコギで爽やかな曲を演出していたり、「いーあるふぁんくらぶ」や「ロキ」なんかではスラップベースでカッコよさ、オシャレさを演出していたり…など、個人的にはギターの響きが特徴的な方というイメージがあります。

ただ、上記の例のように、良い意味で一貫性のない曲作りをされるイメージがあるのも確かです。

そんなみきとPさんが手掛けた当楽曲は、みきとPさんではあまり見ないバンド風の仕上がりになっておりますが、2番AメロではみきとPさんらしいスラップベースが使用されており、流石バンド風と言わんばかりのカッコよさを演出しています。

comet/星街すいせい 作詞・作曲:*Luna

7曲目は6曲目と同様、星街すいせいさんの『comet』という楽曲です。

当楽曲は「8.32」や「アトラクトライト」、「あの夏のいつかは」などの楽曲を手掛けるボカロP・*Lunaさんが作詞作曲を手掛けた楽曲です。

*Lunaさんは私も大好きなボカロPさんのうちの1人ですが、実は*Lunaさんの楽曲は2パターンに分類分けすることができます。

1パターン目は上記の例に挙げたような通常的なバンド楽曲的パターンで、特に夏の青春ドラマを連想させるような爽やかさを感じる楽曲が多い印象です。

2パターン目はシンセサイザーを使用したMixやRemixのような電子的アプローチの多いEDM楽曲パターンで、「kawaii future bass」などと言われるような可愛く、柔らかく、POPにまとめられたEDM調の楽曲が多い印象です。

個人的には、1つ目のパターンの方が夏らしい爽やかさを感じることができ、清々しい気持ちになることができるので好きですが、当楽曲は2つ目のパターンである「kawaii future bass」風の楽曲となっております。

「kawaii future bass」を聞いたことのある方なら分かると思いますが、基本的には音楽的な基本形が定まっており、その基本形に沿った形で当楽曲も作られております。

なので、6曲目で見せたカッコいい声の出し方とは打って変わり、全体的にか細いような声の出し方になっており、星街すいせいさんの声の出し方のレパートリーが広いことが証明されるような楽曲となっております。

バイバイレイニー/星街すいせい 作詞・作曲:堀江晶太

さて、8曲目にご紹介するのは、これまた星街すいせいさんの『バイバイレイニー』という楽曲。

当楽曲の作詞作曲は堀江晶太さんが手掛けております。

ご存じの方も多いかと思いますが、堀江晶太さんは歌い手・松下さんが歌を担当したことで知られる「Hey Darling! 」を始め、私が大好きな楽曲「キスのひとつで」や「ホントノトコロ」など、多くのエロゲソングを手掛けられる方であります。

また、堀江晶太さんは”kemu”という名義でボカロPもしており、有名な楽曲だと「六兆年と一夜物語」「地球最後の告白を」などの楽曲を手掛けておられます。

そんな堀江晶太さんの楽曲は、どの楽曲もシンセサイザーとベースがキラリと光るものが多いと思いますが、当楽曲は良い意味で”堀江晶太さんらしくない”楽曲になっていると思います。

というのも、先ほど例に挙げたように、堀江晶太さんの楽曲は「ポップな可愛さ」「バンドのようなベースが際立つカッコよさ」「煌めくシンセサイザーの綺麗さ」のある楽曲が多く目立っていたような気がします。

しかし、当楽曲は「ベースラインを意識したジャズのようなオシャレさ」が詰まった楽曲に仕上がっていて、今までの”堀江晶太さんらしさ”を彷彿とさせない、ある意味”新たな境地”と呼ぶにふさわしい楽曲になっています。

そんなベースの音が気持ちいいオシャレさがある楽曲に星街すいせいさんの声がよく絡み、まるで街中を歩くファッションリーダーのような感覚になる、そんなオシャレでカッコイイ楽曲となっています。

是非とも、当楽曲を聞きながら街中を歩いてみたいです。

特者生存ワンダラダー/天音かなた 作詞・作曲:田淵智也

9曲目は、ホロライブ4期生の天音かなたさんが歌う『特者生存ワンダラダー』という楽曲です。

天音かなたさんと言えば、握力が強いことであったり、忍たま乱太郎のキャラ・乱太郎の声真似が上手かったり、新垣結衣さんの大ファンで結婚が決まった時に発狂したり…など、何かと面白キャラなイメージが強い方な印象があります。

そんなイメージがある天音かなたさんの初のオリソンは、なんとあの田淵智也さんが作詞作曲を手掛けられました。

田淵智也さんと言えば、「シュガーソングとビターステップ」や「天国と地獄」、「オリオンをなぞる」などの楽曲を持つバンド・UNISON SQUARE GARDENのベースを担当する方で、バンド内の楽曲はほとんど田淵智也さんが手掛けており、その音楽的センスは業界では知らない人はいないのではないかと思われるほどの腕前です。

そんな田淵智也さんは戸松遥さんの「Q&Aリサイタル!」や内田真礼さんの「ギミー!レボリューション」、LiSAさんの「Rising Hope」など、これまで多くの方々に楽曲提供を行っており、その楽曲どれもがまさに”田淵智也さんらしさ”が詰め込まれています。

もちろんそれは当楽曲も同じで、実に”田淵智也さんらしい”楽曲になっていると思います。

例えば、前奏のドラムからのギターの入り方、その後のシンセサイザーとギターとの掛け合い、Aメロで一旦ドラムを抜く技法、2回目のAメロで見せるメロディーライン及び伴奏の跳ね方、サビ前の音抜きの加減、サビの軽快で跳ねる感じのメロディーラインと伴奏、1回目サビと2回目サビの繋ぎ方、サビ終わりの繰り返しからの裏に入るメロディーライン…などなど、挙げたらキリがありません。

そんな”田淵智也さんらしい”楽曲だからこそ、当楽曲は非常に明るく、楽しく、そしてテンションを上げて聞ける楽曲になっていると思います。

また、この楽曲の凄いところは、何も”田淵智也さんらしい”ところに留まるものではありません。

至る所に散りばめられた天音かなたさんの特色を十分に理解した歌詞、2番Aメロで見せる天音かなたさんの高速オタク台詞、Cメロ後の伴奏で見せるギターソロのカッコよさ、サビ終わりの高音やラスサビの叫びなどの天音かなたさんの歌唱力のポテンシャル…など、素晴らしい場所が多々あります。

特に私が評価したいのは、2番Aメロで見せる台詞からの『日々これ騒然でgo my way』という歌詞に移行した時の声の綺麗さです。

可愛いような、おどけたようなセリフから唐突にくる当楽曲一の美声が非常にギャップを生んでいるとともに、メロディーラインや伴奏もまさに”田淵智也さんらしい”ものとなっており、そうした環境が相まって非常に気持ちの良い部分になっていると思います。

以上のように”田淵智也さんらしさ”と”天音かなたさんのポテンシャルの高さ”が見事に融合した、とてもテンションの上がる素晴らしい楽曲に仕上がっているのではないかと思います。

My song/角巻わため 作詞:田淵智也 作曲:堀江晶太

10曲目は、天音かなたさんの同期であるホロライブ4期生の角巻わためさんの『My song』です。

当楽曲は、8曲目で紹介した堀江晶太さんが作曲、9曲目で紹介した田淵智也さんを作詞に迎えた、ドリームマッチ的な楽曲になっております。

作曲が堀江晶太さんということですが、8曲目で紹介した『バイバイレイニー』のようなオシャレカッコイイ楽曲とは打って変わり、今回は非常に”堀江晶太さんらしい”楽曲に仕上がっているのではないかと思います。

特に、前奏などに見えるシンセサイザーでのアクセント、サビで見せるベースラインやピアノの伴奏なんかはまさにと言えるのではないでしょうか。

そんな”堀江晶太さんらしい”作曲に合わせるのは、素晴らしい音楽センスを持つ田淵智也さんです。

先ほどは田淵智也さんの作曲センスだけを取り上げさせていただきましたが、実際は作詞の才能も非常に高いのが田淵智也さんなわけです。

個人的には『1回10回100回1000回挑戦を続けるよ まだ足りないって思ってる やまない雨の中』という歌詞や『諦める理由なら過去に捨ててきた』という歌詞が熱くて好きです。

そんな熱い歌詞があるサビをラスサビでは”堀江晶太さんらしい”疾走感のある曲調のまま転調させるのですから、盛り上がらないわけがありません。

さらにさらに、やはり注目すべきはボーカルである角巻わためさんの声です。

角巻わためさんと言えば、普段はふわふわした、まさに羊のような声が特徴的ですが、当楽曲で見せる声はそんな普段の声とは打って変わり、しっかりとした芯が1本通った非常に鋭くてカッコいい声で歌われるのです。

堀江晶太さんの疾走感のある曲調に、田淵智也さんの熱い歌詞、角巻わためさんのカッコいい声。

これらが合わさることで、テンションがもの凄く高められる聴きごたえのある楽曲に仕上がっているのではないかと思います。

モモノネ/桃鈴ねね 作詞・作曲:ヒゲドライバー

11曲目は、ホロライブ5期生の桃鈴ねねさんの楽曲『モモノネ』です。

当楽曲は、以前私も紹介したことのある「ここから、ここから」や「More One Night」、「回れ!雪月花」、「最高速度Fall in Love」、「ウラオモテ・フォーチュン」、「STEP by STEP UP」、「Wishing」、「打打打打打打打打打打」…などなど、数々のアニソンやゲーソンを手掛けられているヒゲドライバーさんが手掛けられました。

ヒゲドライバーさんと言うと、先ほど例に挙げたように、バスドラムがよく聞くEDMのような楽曲から感情が揺さぶられるエモさ満開のバラードソングを作られたりと、いい意味でなかなか一貫性のない曲を作られる方のような気がします。

そんな機転の利くヒゲドライバーさんですから、今回桃鈴ねねさんに提供した楽曲は非常にアイドルらしいものとなっており、AメロやBメロはアイドルならではの清純さを感じさせるような曲調になっておりました。

特に、サビではBメロから大きく展開することで、桃鈴ねねさんらしい元気な姿で大きな舞台へ羽ばたいていく、そんなイメージを持たせることができており、非常にエモさを感じざるを得ない楽曲になっていると思います。

また、Bメロの歌詞中には桃鈴ねねさんのファン名称である「根っこ」が使われており、ファンにはたまらなくエモい楽曲に仕上がっているのではないかと思います。

Ahoy!!我ら宝鐘海賊団☆/宝鐘マリン 作詞・作曲:IOSYS

最後の12曲目にご紹介するのは、IOSYSさんが手掛けたホロライブ3期生の宝鐘マリンさんの楽曲『Ahoy!!我ら宝鐘海賊団☆』です。

IOSYSさんと言えば、「魔理沙は大変なものを盗んできました」や「患部で止まってすぐ溶ける~狂気の優曇華院」、「チルノのパーフェクトさんすう教室」、「お嫁にしなさいっ!」など、あの有名弾幕ゲー『東方プロジェクト』の楽曲を多く手掛けられる方々で、その他にも「すているめいと」などのアニソンも手掛けられています。

実は、宝鐘マリンさんも「東方プロジェクト」の弾幕ゲーを配信内で好んで行っており、その腕前は雑談しながらでも悠々と熟してしまうほどの腕前です。

そういった意味合いでも当楽曲は非常に”宝鐘マリンさんらしい”と言えますが、当楽曲はそれ以上に宝鐘マリンさんの特徴をよく抑えた楽曲に仕上がっているのではないかと思います。

そもそも、IOSYSさんの楽曲は例にも挙げた通り、非常に電波ソングや萌えソンが多く、一般人が聞くには非常に痛々しい曲が多い印象です。

そんな痛々しい楽曲を手掛けるIOSYSさんだからこそ、普段痛々しい言動を売りにしている宝鐘マリンさんにピッタリと言えます。

さらに、その痛々しさの源である歌詞はもっと宝鐘マリンさんにピッタリな歌詞揃いで、全体的に”面白れぇ女”である宝鐘マリンさんを感じられる歌詞が続いており、サビ前に入る台詞なんかは痛々しさの権化とも言えるのではないでしょうか。

しかして、ここで驚てはいけないのが当楽曲の凄さです。

実は、サビ前の台詞はあくまで序章にしか過ぎず、後半になるにつれて痛々しさが徐々にエスカレートしていきます。

1番のサビ前の歌詞は「あん、かみちゃま、いつかこのマリンを本物の海賊に…してくだたぁ~い」で、2番のサビ前の歌詞は「あん、かみだま、船長はセンシティブだと、
BANされちゃうのですね~! はにゃん」。

Cメロに至っては「メスガキ」「エロガキ」「ボンキュッボーン」「あはんあは~ん!」「うふんうふ~ん!」「セクシービーム!」「いや~ん、MAICCHING~! 」「だっちゅーの!」「出会って5秒で」「立てば痴女 座れば昭和 歩く姿はセンシティブ」…など、痛々しい言葉、古いネタなどを使ってコール&レスポンスをする始末です。

聞いていくうちに笑いが込み上げてくる楽曲は、後にも先にも当楽曲しかないのではないでしょうか。

とは言っても、それが”宝鐘マリンさんらしさ”であって、それを再現しきった当楽曲はまさにキャラソン、オリソンの最上位候補に挙がるのではないかと思います。

そして、こういった楽曲を歌い上げた宝鐘マリンさんもまた、自分のキャラというものをしっかりと理解しており、素晴らしい歌唱(?)を見せたのではないかと思います。

そういった意味では、当楽曲は素晴らしい楽曲のうちの1つと言えるのではないでしょうか。

 

ということで、ホロライブがアイドル事務所だったからこその楽曲・全12曲をご紹介いたしました。

皆さんはいかがでしたでしょうか。

知ってる曲、新たに知った曲はありましたでしょうか。

 

こうして見てみると、本当に多くの有名な作詞作曲家さんたちを迎え入れて楽曲が作られていることがよく分かります。

こういった繋がりを持てるのも、やはりホロライブがアイドル事務所であったからこそだと思います。

もちろん、以前の記事でも書いたように、アイドルが故に配信者として至らない点、他の企業と比べると劣ってしまう点というのは多くあると思います。

しかし、それらを補うだけの長所があるのも事実ですから、今回紹介したような長所を生かしてVTuber業界、果ては音楽業界を盛り上げていってほしいと思います。

 

ということで、今回のブログは以上とさせていただこうと思います。

もしよろしければ、今回ご紹介いたしました楽曲を聞いていただき、VTuberや作詞作曲家さんたちに興味を持っていただけたら嬉しいです。

また、Yunomiさんやすこっぷさん、ZAQさんなど、今回ご紹介できなかったホロライブのオリソンを手掛ける素晴らしい作詞作曲家さんたちが他にもたくさんいらっしゃいますので、是非とも他の曲も聞いてみてください。

それでは。


さて、今回はここで終わらせていただきます。

今後もこういった趣味のお話や私の独り言をブログに記していきますので、気に入っていただけたら再び足を運んでくれたら嬉しいです。

それでは、皆さんまたお会いしましょう。

さようならー。

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