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MOROHA単独日本武道館ライブに行ったら人生を感じた件

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皆さん、おはこんばんにちは。

雨宿時雨と申します。

 

さて、先日私はMOROHAさんの単独日本武道館ライブに行ってまいりました。

MOROHAさんと言いますと、当ブログでも度々ご紹介する2組アーティストでございますが、2022年2月11日、ついにMOROHAさん自身初の単独日本武道館ライブが開催されました。

 

思い返せば、私がMOROHAさんと出会ったのは、私がまだ青臭い中学生時代のころに『三文銭』を聞いたのがきっかけでした。

『DREAMはGOしてTRUEにしていく』という歌詞、PVラストで見せたMCアフロさんの語り、そしてUKさんのギターテクニックに惹かれ、「私自身をここまで鼓舞してくれる音楽はない」とMOROHAさんへの扉を開きました。

当時中学生だった私にとっては部活に精を出すための楽曲でしたが、三文銭の歌詞やその他のMOROHAさんの楽曲は私の”人生の教訓”として今でも念頭に置いています。

 

そんな私の中で偉大なMOROHAさんも大きくなられて、ついに単独での日本武道館ライブを果たすところまできました。

以前より「MOROHAさんは生で聞きたい」「生で聞かなくてはならない」そんなアーティストだと思っていた私は、”人生の教訓”として君臨するMOROHAさんを一目見ようと、これを期に恐れ多くも日本武道館へと足を運ぶことにいたしました。

 

とは言え、ブログや配信で音楽について語り尽くしている私も、実を言うと今まで『ライブ』というものに行ったことがなく、今回のライブが初めてのものでした。

強がって平然を装っていたものの、1人で行ったということもあってかなり緊張気味な私でした。

 

そんな緊張を他所に、ライブは始まりを告げようとしていました。

ギターを担当するUKさんが入場すると、歌を担当するMCアフロさんも続いて入場してきました。

その時のお二人はまさしく歌詞の中に出てくる熱意を等身大にしたような姿で、お二人が入場してきた瞬間に鳥肌が一気に立ち込めました。

始まる直前にギターの手入れをするUKさんと準備運動をしているMCアフロさん。

First-Takeでも見せていた普通の光景に私は「カッコいい」と思うとともに、ただならぬ気配を感じて鳥肌が収まらぬままに息を飲み込み、ただその光景をじっと見つめていました。

 

そして始まるライブ本番。

1曲目は「イケタライクヲコエテイク」から始まりました。

UKさんのギターがなり始めると私の鳥肌は最高潮へと達し、MCアフロさんの歌い出しには泣きそうになっている私がいました。

もちろん、MOROHAさんの歌が生で聞けたことは嬉しかったですし、パフォーマンスが初っ端から予想をはるかに超えたことによる感動もありました。

ただそれ以上に、ライブが始まる直前に見たただならぬ気配が、UKさんのギターとMCアフロさんの歌声となって具体化された瞬間に、私の中で一気に緊張が解けた気がしたのです。

 

そんな既に泣き出しそうな私に訪れた二曲目は『一文銭』。

『諦めに向かう地図を破れば右も左も後ろさえ前だ お前が人生に付けた名前は妥協や惰性じゃなかった筈だ』という熱いサビにやられ、私の目にはとうとう涙を浮かべ始めました。

私がここ数年でやってきたことや歩んできた道のりは、MOROHAさんの歌うような熱い人生だったのかと自問しては肯定と否定が入り交じり、嬉しさと悔しさで涙が頬を伝いました。

しかし、そんなことを他所にMOROHAさんの勢いに圧倒され、心と目を奪われていた私にはその涙を拭う余裕なんてありませんでした。

 

そんなこんなで涙ながらに曲を聞いていた私も、二曲、三曲と進んでいくごとに情緒を取り戻し、何とか落ち着いて曲を聞けるようになってきました。

とは言っても、やはりMOROHAさんの熱意には心と目が奪われてばかりで、体は火照る一方でした。

特にMCアフロさんの熱意ある歌い方は、まるで猛毒のヘビのごとく私の体にしっかりと絡みつき、引き込まれるような感覚を覚えました。

そこからというもの、私はMCアフロさんから目を離せなくなり、時折熱量に圧倒されながらも、一挙手一投足を見逃さぬように目をがん開きにして曲を聞いていました。

 

それにしても本ライブで凄いと思ったのは、何もMOROHAさんの熱量だけではありませんでした。

先ほども言いましたが、ライブ当初から私の予想を大幅に超えたパフォーマンスを見せてくれます。

と言うのも、ライブと言うと大抵のアーティストは「CD音源がいい人物=生歌が下手な人物」と「ライブの方がいい人物=生歌が上手い/生で聞いた方が情緒ある人物」に分かれると思います。

もちろん先ほども言った通り、MOROHAさんは後者に当たるとは私自身も予想していましたが、失礼な言い方になり大変申し訳ないのですが、個人的に「生歌が上手い」と言うより「生で聞いた方が情緒あるアーティスト」だと予測していました。

 

しかし、今回ライブに行ったことで予想は軽々と打ち砕かれることになりました。

MOROHAさんは「生で聞いた方が情緒あるアーティスト」なんかではなく、いわゆる「喉からCD音源」状態、むしろ、CD音源よりも上手いまである「生歌が上手いアーティスト」だったのです。

それを象徴するのが四曲目の『奮い立つCDショップにて』という楽曲。

本楽曲のサビには、『union TSUTAYA HMV タワレコ RECOfan 現場の物販 飛び交う円盤』と音楽ショップが羅列される早口の部分があり、個人的にこの部分を歌うのはかなりキツイと思って音源を聞いていましたが、MCアフロさんはこれを易々と歌い上げたのです。

もちろん、「自分の曲なんだから歌えなくてどうするんだ」とは私自身も思いますが、個人的に別の意味で感動した場面でもありました。

 

また、照明の使い方が非常に上手いのもまた印象的な部分だったと思います。

自問自答するような歌詞には月明かりのような白く輝く細い光を、ひた走るような歌詞には辺りを燃えるように照らすオレンジの光を、周囲への感謝を表す歌詞には落ち着く青い光を…というような形で、曲の印象を最大限に活かせる照明の使い方をしていたと思います。

特に際立ったのは六曲目『俺のがヤバい』です。

UKさんのスラップベースに合わせてチカチカ照らされるオレンジの光、Cメロ付近のMCアフロさんの言葉の区切りで左右交互に入れ替わる照明、曲の盛り上がりに合わせて時折上下に動く青い光…など、ありったけの照明をふんだんに使った技巧は、まさに『俺のがヤバい』という言葉を象徴するような素晴らしくイカれた演出だったと思います。

今回のライブで照明などの裏方仕事も音楽の一部になり得るのだと改めて実感しました。

 

そんな凄さに圧倒されながらも、八曲目で私の大好きな曲『tomorrow』、九曲目ではMCアフロさんが彼女から貰った最後の置手紙を歌詞にした『拝啓、MCアフロ様』が歌われ、私はそんなMOROHAさん史上最大のバラードソングの組み合わせで泣かされました。

特に九曲目の『拝啓、MCアフロ様』では、CD音源には収録されていない歌詞が追加されており、「そんなことも書いてあったのか」と余計に涙をそそられる事態となりました。

 

しかし、涙ばかり流してられるほどMOROHAさんの楽曲は優しくありません。

前半最後の十曲目の楽曲は、私がMOROHAさんと出会うきっかけとなった、私がMOROHAさんの楽曲の中で最も大好きな楽曲『三文銭』。

生の『DREAMはGOしてTRUEにしていく』という歌詞は、CD音源よりも刺さりに刺さるものがあって、これまで流していた涙が引っ込み、体がのけぞってしまうほどのものでした。

ただ、個人的にはPVで見せた語りも好きだったので、今回のライブでもやってくれるかなと期待していただけに、語りがなかったのは残念でした。

とは言え、大分喝が入ったような気がしましたので、満足気味な私でした。

 

ということで、十曲ほど終わったところで前半戦終了、ここから数分の間MCとなりました。

それにしても意外だったのは、MCアフロさんとUKさんはともに楽曲の割には非常にユーモアのある方々だったということです。

MCでMCアフロさんも仰っていましたが、MOROHAさんの楽曲は熱意がもの凄い故に、聴いていると心にストレートパンチを受けてるようなダメージを受け、前半が終ったばかりだというのに知らず知らずのうちに私の体力と気力が削られていました。

そんなボロボロな状態の中、MCの中での色々なやり取り、特に餡子の話やUKさんのお母様の話など、歌詞とMCとのギャップが大きく、非常に笑い和ませていただきました。

特にUKさんが意外と喋られる方だということを知って、更なる魅力を感じました。

また、お二人のやり取りを見ていると「本当に信頼し合っているだなぁ」と感じ、少しほっこりした一面もありました。

そんなやり取りを見て、更にMOROHAさんが好きになった私でした。

因みに、私はMCアフロさんと同じくこしあん派です。

 

そんなこんなでMCも終わり、始まった後半一曲目の楽曲は『スペシャル』。

この楽曲は特にUKさんのギターのボディを使ったドラミングが非常に印象深い楽曲で、会場内に響くはずのないドラムの音が鮮明に刻まれていました。

特に右ひじを使ってバスドラムの音を奏でる技法は、バンドのライブでしか味わえない低音感をしっかりと再現しており、本当に気持ち良かったです。

もちろん、それはスピーカーなどの音響設備を通しているからというのもあるのでしょうが、ドラムなんて一切使わずにギター1本だけであそこまで綺麗にドラムの音が奏でられるのは、MOROHAさんというギターが1本、マイクが1本というスタンスを貫いているからであり、何よりUKさんの技術だからこそなせる業なのではないかと思います。

さらに言うなら、アウトロのギターソロ部分の音色は、いい意味でMOROHAさんらしくない爽やかな曲を演出しており、非常に心地よく聞かせていただきました。

「流石UKさん!」と言ったところです。

 

そんなUKさんのギター捌きに感動したところで、後半二曲目に『革命』がきました。

以前もご紹介したことのある本楽曲は、やはり素晴らしいものがありました。

『今まで恥ずかしかった事 夢や希望 真顔で語った事 今まで恥ずかしかった事 あいつ痛い寒いと言われた事 今まで恥ずかしかった事 身の程を知れって言われた事 何より恥ずかしかった事 それを恥ずかしいと思った事』という歌詞に今まで何度となく奮い立たされてきましたが、生で聞くとCD音源の数倍、数十倍も奮い立たされるくらい鳥肌ものでした。

 

そして、後半三曲目『四文銭』を挟んで、四曲目『エリザベス』。

この楽曲に入る前、MCアフロさんは言いました。

「俺達には”おめでとう”はいらないけど、俺たちを支えてくれたスタッフには”おめでとう”を言ってあげてほしい」

この言葉を口にするMCアフロさんの声は少し涙交じりにも聞こえました。

この時私は、自分には厳しながらも、人にはしっかりと感謝して優しくできるMOROHAさんは、歌詞の通りの本当に素晴らしい人格者なのだと改めて思うとともに、このアーティストを推せる人間で良かったと心から思いました。

 

そうして四曲目『エリザベス』が終ると、これまた私が大好きな楽曲が続投しました。

五曲目『夜に数えて』、六曲目『五文銭』、七曲目『主題歌』。

『夜に数えて』のイントロが鳴り響くと『エリザベス』のしんみりした雰囲気から一転、燃え上がるかのような熱さを覚え、一気に奮い立たされました。

私も大好きなサビの歌詞に合わせて指を折るMCアフロさんの姿は今でも鮮明に思い出されます。

六曲目『五文銭』では、五曲目『夜に数えて』で見せた熱意よりも更なる熱意で歌い上げられ、まさにPVで見た等身大の熱量だと感じました。

個人的には、売れている歌手を羅列する歌詞を「クラムボン」などに変えてきたのは面白い趣向だと思いました。

また、コロナウイルスによってできた社会変動を唄う七曲目『主題歌』では、六曲目『五文銭』の熱さから一転、緊急事態宣言などの発令で色んなものがなくなり、それをも1人で乗り越えなくてはならない辛さ、寂しさが募る中、遠くのどこかで同じ思いの人がいるという温かさを感じることのできる、人間味溢れる情緒ある曲となり、目頭を熱くして泣きそうになる私がいました。

 

こうして後半七曲が終了し、残すは1曲のアナウンス。

ここで残したMCアフロさんの言葉が本当に最高のものでした。

「スタッフはMOROHAのファンが多くいて良かったねって言ったけど、俺はMOROHAのファンなんて思ってはいない。お前らは自分のファンになりたくてMOROHAのライブに来ている。でもそれが嬉しい。俺もお前らと一緒だから」

「一生後悔や絶望は付き纏う」

「俺も『もっと歌いたい』って気持ちを『もっと生きていたい』って気持ちに変える。だから、お前らも『もっと生きたい』と思って帰ってほしい」

「この次の曲が終ればこのライブは終わり。照明がついた瞬間、始まるのはお前ら自身のライブだ」

これらの言葉は私をハッと気づかせてくれました。

私は私をもっと好きになって生きていたいと思っていたから、ここ数年で色んなことを経験して、向上しようと努力して、また新しいことをしようと探求してきたのだと、色んな道を歩んできたのだと、そう実感させられました。

そして、「お前らのライブが始まる」という言葉に私は背中を押され、涙をボロボロ流しました。

 

そんな状態で迎えたMOROHA単独日本武道館ライブの最後の曲は『六文銭』。

この曲を最後に持ってくるのは本当にズルかったです。

この楽曲は今までMOROHAさんが歩んできた楽曲の総まとめのような楽曲で、今まで出してきた楽曲の歌詞が至る所に散りばめられています。

そんな思い出の歌詞たちを前に放たれる「待たしたな 九段下 日本武道館」の歌詞に私は撃沈でした。

そこに追い打ちをかけるように「あなたがいた だから名曲」なんて肯定され、さらには一文銭~五文銭の歌詞の羅列が始まり、その盛り上がりに合わせるようにUKさんもギター捌きもストロークで荒々しく、けれどどこか繊細なタッチに変わったことで、楽曲としての盛り上がりは最高潮。

そんな状況で私が泣かないわけなんてありませんでした。

 

ここまでこれたのは間違いなくMOROHAさんが自身を信じて諦めずにやってきたからです。

その想像もできないほどの努力とMOROHAさんの人柄を想い、今回のライブで私は本当に感動し、涙を流しまくりました。

 

そうしてMOROHAさんのライブはあっという間に終わりを迎えました。

私はその呆気ない終わり方に喪失感を覚える間もなく、ただ呆然と二人が舞台袖に帰っていく姿を眺めていました。

前半の時にも言った通り、MOROHAさんのライブは気持ちが抉られ、正直別の意味で疲れました。

ただ、その疲れは嫌な疲れなどでは決してなく、むしろ、胸の中に熱いものが込み上げてくるような感覚に陥るほど清々しい気持ちにさせられます。

とは言っても、ライブが終った後は気持ちが少し沈んだような感覚になるのもまた事実です。

そんな矛盾しているような気持ちにさせられたまま、私は帰途につくのでした。

 

最後に、私がMOROHAさんの単独日本武道館ライブで感じたことは、やはりMOROHAさんは”人生の教訓”となるアーティストであるということです。

何かに挑戦したいと熱くさせられたり、失敗して自問自答を繰り返したり、時には誰かに感謝を伝えたり、誰かを愛し愛されたり、仲間と切磋琢磨しながら時折冗談言って笑い合ったり…。

そういう人生によくあるような「喜怒哀楽」に関する感情を引き出してくれるのが、MOROHAさんの楽曲であり、人柄なのではないかと今回のライブを通して痛感いたしました。

 

今の世の中、色々なことがあります。

それでも自分を好きになるために、自分を好きで生きていくために「ここからが自分自身のオンステージだ」とそう自分を信じて、裏切られた時には自問自答を繰り返して、時には誰を頼って、感謝して、愛して生きていくものだと思いました。

そう思わせてくれたMOROHAさんには本当に感謝しかありません。

この度は私を本気で殴って下さり、本当にありがとうございました。

 

私はMOROHAさんが頑張り続ける限り、いや、頑張りを辞めても、自分を好きになる為の人生の成功を収めて見せるために、MOROHAさんのように努力を惜しまず、頑張って生き続けていきたいと思います。

そんな気持ちにさせられるMOROHAさんの単独日本武道館ライブは最高でした!

 

皆さんも是非MOROHAさんを聞いてみてください!


さて、今回はここで終わらせていただきます。

今後もこういった趣味のお話や私の独り言をブログに記していきますので、気に入っていただけたら再び足を運んでくれたら嬉しいです。

それでは、皆さんまたお会いしましょう。

さようならー。

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