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法善寺の仏像のコケを綺麗にしてしまった男性が咎められた件について

ニュース

皆さん、おはこんばんにちは。

雨宿時雨と申します。

 

さて、今回取り上げさせていただくニュースは、2021年12月19日に起きた

『法善寺の仏像のコケを綺麗にしてしまった男性が咎められた件』についてです。

 

それでは、早速見ていきましょう。

概要説明

まずはニュースの概要の説明からさせていただきます。

2021年12月19日の早朝、大阪府大阪市中央区の繁華街・ミナミにある法善寺にて、コケに覆われた姿で知られる「水掛不動尊」の両脇に立つ仏像のコケの一部が何者かによって剝がされる被害があったことが判明しました。

今回の被害に遭ったのは、古くから「水掛不動尊」という愛称で親しまれてきた不動明王像の両脇に立つ「矜羯羅童子」「制多迦童子」という2体の仏像です。

被害に遭った仏像は、以前より「不動明王像や両脇の仏像に水をかけると願いがかなう」とされており、多くの参拝者が長年の月日をかけて水をかけ続けたことでコケが生え育ち、全身があざやかな緑色の「コケ」に覆われていることで知られていました。

しかし、2021年12月21日に参拝者から「童子さんって、こんなお顔されていたんですね。お顔がくっきり見えていますよ」といった声があったことから、「矜羯羅童子」「制多迦童子」の頭や顔のコケが剥がされていることに気づきました。

法善寺の住職が境内の防犯カメラを確認すると、2021年12月19日の早朝に柄杓で仏像の顔や頭をこすり、コケをはがすような動きをする人物の姿が映っていたとのことで、法善寺は防犯カメラの映像をもとに大阪府警南署に被害届を提出しました。

被害届を受理した大阪府警南署は、器物損壊や礼拝所不敬などの疑いで捜査を開始しました。

その後、防犯カメラの映像などからこけを剝がした男性を特定した上、2021年12月28日の夜に寺関係者が石像の頭を紙ナプキンで拭く不審な男性を発見して大阪府警南署に通報しました。

大阪府警南署の調べに対してコケをはがした男性は「みすぼらしくてかわいそうだったので綺麗にした」「悪気はなかったが悪いことをした」などと話していたということです。

法善寺は、男性が自らの行為を認めた上で謝罪と反省をしていたことから、被害届を取り下げたということです。

今回の被害を受けて法善寺の副住職は「コケには長い年月の参拝者の思いが込められていており、コケむしたお姿を大切にさせていただいてますので、コケをはがしてもらいたくはないです。ただ、壊されたわけでもありませんし、コケですからまた生えてもきます。はがされたのは残念ですが、お顔を見させていただくことができて、手を合わせることができますので、せっかくならば今このようなお姿の中ではありますが、お参りいただいて、またたくさんの方にお水をかけていただいて、元通りのお姿になっていただければありがたいことだと思っています」とコメントしました。

ネットの反応

ちゃんと謝れる男性も、それを聞いて許せるお寺側も偉い。

本当に善意でやったことならば、そのコケを取ることが良くないことであると知った時点で罪の意識に苛まれると思うから、この男性は充分罰は受けてるよ。

悪い人ではないどころか凄くいい人なんだろうなぁ。

しっかり謝ってるし、きっと純粋な人なんだろうなぁ。

本当に悪気はなくて、コケがそんなに大切なものだということも知らなかったんだと思います。

子供の頃から慣れ親しんでる関西人からしたら、このニュースはめちゃくちゃ喪失感があって悲しい。

心を込めて磨きあげた男性の方が、お地蔵さんをほったらかしにしてる住職より信仰深そうだ。

苔取ってしまった人すぐに謝れるあたり本当に善意でやってしまったんだなっていうのが分かって切ないな。

 

仏を敬うという意味では、「苔むしてて可哀想に。掃除してあげよう」という気持ちは間違ってないようにも思う。

自分が水掛不動さんだったら、目鼻口の周りくらいは苔とってほしい。

私が思うこと

では、ここから私が思うことをお話していきたいと思います。

今回のニュースは、コケが自慢の仏像のコケを掃除してしまった男性がいた、というものでしたが、個人的には「何とも難しい話だなぁ」と心底思ってしまうニュースだったと思います。

通常的に考えれば、「お地蔵さんや仏様などは綺麗にしよう」「コケなんて言語道断」と思っても不思議ではないと思いますし、今回仏像を綺麗にした男性の気持ちは分からないでもないです。

とは言え、「お水を掛けて上げれば願いが叶う」という言い伝えの結果できたコケならば、「『そのコケが参拝者の想い』と酌んで苔むした姿のままにしておいた方がいい」というお寺側の意向も十分に理解できるものだと思います。

もちろん、言ってしまえば仏像はお寺の所有物ではありますから、コケをどうするかは仏像を管理するお寺側が決めることではありますし、お寺が「コケを生えたままにする」と決めたのなら、周囲の参拝者たちもその意向に従わなければならないというのがこの国のルールではあります。

だから、今回の男性も行為自体は褒められることであっても、お寺の決めたルールに背いたとして咎められるのも当然の話だと思います。

ただ、もし仮に本当に神様がいたとして、仏像にその魂が宿っているのだとすれば、今回の男性のようにコケを掃除する方を望むのか、お寺のようにコケを「皆の想い」として残すのを望むのか、どちらの方を望むのでしょうか。

もちろん、こればかりはスピリチュアル的な話なので、本当に”神のみぞ知る”というオチにはなってしまいますが、その望みによっては男性の方が正しい行いで、お寺側の方が間違っていたという可能性も出てきます。

先ほども言ったように、この国は「所有者が決めたことルールは守らなければならない」という法治国家ですから、今回の場合では男性の方が咎められてしまいますが、正直今回のニュースは何が正解で何が間違いか難しい判断だと思います。

まあ、何がともあれ、男性は反省もしているようですし、お寺の許しも出たとのことなので、今回のニュースは「皆の心が優しい世界」ということでいいのではないかと思います。

まとめ

さて、今回取り上げさせていただいたニュースは

『法善寺の仏像のコケを綺麗にしてしまった男性が咎められた件』についてでした。

 

今回のニュースでは、男性の「『コケをとってはいけない』ということを知らなかった」という”無知”から話が始まりました。

よく言うことですが、本当に”無知”と言うのは怖いもので、「知らなかった」では済まされないこともこの世にはたくさん存在します。

なので、”聞くは一瞬、知らぬは一生の恥”とも言いますから、「分からない」と思ったら「まずは調べる/人に聞く」という習慣を身に付けましょう。

そして、今回のニュースのように「無知を許せる心」というものも持ち合わせてほしいですね。

そうすれば、きっとこの世はもっと平和になるのではないかと思います。


今回のニュースはこれで終わりです。

最後まで読んでくださりありがとうございました。

これからもニュースをお届けしてまいりますので、気に入りましたら再度見に来てくださいね。

それでは、さようならー

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