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なぜ人は”走る”のか

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皆さん、おはこんばんにちは。

雨宿時雨と申します。

 

さて、第21回目の時雨ブログ。

今回のお題は『なぜ人は”走る”のか』というお話です。

 

先日、私は『風が強く吹いている』というアニメを観ました。

元々は小説のようで、随分と前に実写映画化もしているほど、人気のある作品のようです。

作品のあらすじを簡単に説明すると、陸上好きの男子大学生が同じ大学に通い、同じ寮に住む元陸上強豪選手の1年生を始め、元箱根駅伝経験者や全くの陸上未経験者など、学年も経験実績もバラバラな8人を巻き込み、あの有名な箱根駅伝を目指すというスポーツ作品特有の熱いストーリーになっています。

実際、私もこのアニメを観ている最中は、それはもう手に汗握るくらい熱くなって観ておりました。

 

ただこの作品は、他のスポーツ作品とは少し違う特色があります。

 

それは『視聴者が考えさせられる』という点です。

 

従来のスポーツ作品であれば、全国制覇や世界制覇などの頂点を目指して、時に挫折を覚えながらもそれに耐えて努力し、ライバルたちを次々に倒していく、というような笑いあり、涙ありのいわば王道スポコン作品のようなイメージが強いと思います。

しかし、それは単に勝ったら嬉しい、負けたら悔しいなどの主人公たちへの感情移入、自己投影が主であり、主人公たちの頑張りに感化されることはあっても、そこから考えさせられるという場面などはほとんどありません。

 

その点、この作品には一貫して「『走る』とは一体何なのか?」という問いが出題されています。

それによって、物語に出てくる登場人物だけでなく、物語を観ている視聴者にも考えさせるような作品になっています。

そのおかげか、普段スポーツ作品をあまり観ない私も、作品に深く入り込むことができ、非常に楽しく視聴することができました。

 

そんな問いの答えですが、答えを発表する前に、今一度、ここで言われる『走る』という言葉の意味を考えてみましょう。

 

実はここで言う『走る』とは単に動作としての『走る』という意味ではありません。

これがこの作品の面白いところであり、陸上の面白さでもあります。

 

もし仮に本来の意味であるただの動作としての『走る』という意味であれば、きっとこの作品は陸上をやっている人にしか面白さは伝わらないでしょう。

更に言えば、ただ『走る』だけであれば、年明けに行われている『箱根駅伝』にも誰も食いつかないことでしょう。

 

しかし実際のところは、このアニメに、そして『箱根駅伝』に多くの人が反応し、勇気や感動を与えています。

そこには、単に「人が『走る』という動作に惹かれているから」というわけではなく、「その頑張っている姿やその裏に隠された努力をその『走り』を通して感じることができるから」という明確な理由があると思います。

特にマラソンなどの長距離というのは、本当にその人の努力や頑張りが表に現れます。

それは私も1人のランナーとして身に染みて痛感することがあります。

だからこそ、『走る』という動作が多くの人を魅了することになるのだと思います。

 

そして、その頑張りや努力をするのは他の誰でもない、紛れもなく走っている自分なのです。

当然、他のスポーツも同じではありますが、テクニックであったり、チームの力だったりが大きいところもあり、単に個人の頑張りや努力だけでどうにかなる問題でもないように感じます。

そこを考えると、『走る』という動作のみのマラソンなどの長距離は、多少のテクニックやチームの力があるにしろ、その大部分は個人の力が非常に大きく、個人の頑張りや努力が表に出やすい競技になっていると思います。

簡単に言ってしまえば、「『走る』という動作」=「その人自身の努力と頑張り」であると言えます。

 

 

それを踏まえて、「『走る』とは一体何なのか?」という最初の問いを言い換えると「”努力”や”頑張り”とは一体何なのかという問いに変換できるかと思います。

こう言い換えると、陸上経験のない人でも身近に感じることができるのではないでしょうか。

 

さて、『走る』の本当の意味を読み解いたところで、問いの答えの発表をしようかと思います。

 

「”努力”や”頑張り”とは一体何なのか」という問いの答えは……

 

 

そう、実は問いへの明確な答えは作中にも記されていないのです。

いや、正確に言えば、「記されているけれども、人それぞれ違う答えを見つけ出している」というのが正しいですかね。

作中では問いが一貫して出題されていたように、個性だったり、価値観だったりの違いというのもまた一貫して強く表現されていたように感じました。

その個性や価値観の違いがあるからこそ、その人自身でその問いの答えが変わってくるのです。

 

では、作中には一体どんな答えがあったかですが、そこはネタバレになるのでお教えいたしません。

気になる方は小説、実写映画、アニメとありますので、是非見てみることをオススメいたします。

ただ、代わりといってはなんですが、私が今時点で出した答えを皆さんに発表しようと思います。

 

 

自分で言うのも何ですが、私も頑張る場面というのはいくつもあります。

仕事だったり、趣味だったり、それこそ毎日10km以上のランニングをしていますから、日々精進という感じで頑張っています。

当然、頑張っている時は辛く、苦しい時もあり、結果がついてこない時なんてもの凄い凹みます。

でも、それを越えた時の喜びや積み上げていく楽しさは、辛さや苦しさの何十倍も感じることができます。

何より、頑張っていない自分を想像する方が辛く、苦しい気もします。

だから、その快楽を得たいという自分のために、私は日々頑張っているのだと思います。

 

さて、答えを紹介しましたが、これはあくまでも私の答えです。

先も言った通り、皆それぞれ個性や価値観が違い、答えは千差万別、違ってくると思います。

この記事を見た皆さんも是非、今一度、「”努力”や”頑張り”とは一体何なのか」という問いの答えを探してみてはいかがでしょうか。

 

もし、問いの答えに行き詰った時には、今回紹介した「風が強く吹いてる」という作品を見てみるのもいいかもしれません。

非常に面白く、人生の1つの道筋となるくらい良い作品なので。


さて、今回はここで終わらせていただきます。

今後もこういった趣味のお話や私の独り言をブログに記していきますので、気に入っていただけたら再び足を運んでくれたら嬉しいです。

それでは、皆さんまたお会いしましょう。

さようならー。

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