• 時雨ブログ

ようこそ、雨宿りのひとときへ! ゆっくりしていってね!          

園児の「性に対する違和感」を同意なしに市ホームページに記載した件について

ニュース

皆さん、おはこんばんにちは。

雨宿時雨と申します。

 

さて、今回取り上げさせていただくニュースは、

『園児の「性に対する違和感」を同意なしに市ホームページに記載した件』についてです。

 

それでは、早速見て行きましょう。

概要説明

まず、事件の概要の説明からさせていただきます。

滋賀県大津市が2020年6月ごろから2021年1月18日までの約半年間、大津市立保育園に通う園児が「性別への違和感」を訴えていることを、本人の同意のないまま、受診歴などを添えて市のホームページに公開していることが判明しました。

詳しい状況といたしまして、2019年4月に年中の4歳児として途中入園した当該園児は、戸籍上は男性だが、自身を女性と認識しており、2019年11月には医師から「性別違和」の診断を受けていたため、両親が園側に伝えていました。

その後、2020年6月ごろ、滋賀県大津市が市のホームページ内にある保育園の施設案内に、2019年度の「保育園評価書」のPDFファイルを公開しました。

その「保育園評価書」はA4判2枚で構成されており、評価書内の今後の取り組み課題の欄には、「LGBT対にする知識や認識を職員が高めていくようにする」と課題をあげる中で、「今年度入所した4歳児が自分の身体の性に違和感を感じる訴えをしたことをきっかけに11月に受診された」などと氏名を伏せて園児のことが紹介されていたそうです。

知人から連絡を受け、公開を知った園児の両親は、入園年度や年齢などから個人の特定が可能で、性別への違和感を不特定多数に公開していることから、人格権の侵害にあたり、また、性に対する自己認識や性的指向を本人の了解なく第三者に暴露する「アウティング」にもあたるとして、社会全体で問題意識を持ってほしいと考え、2020年12月25日に謝罪や経緯の検証、再発防止、情報の削除を求め、大津地裁に提訴しました。

この提訴を受け、所管する大津市幼児政策課は「評価書は民間を含む全園が作成しており、市立保育園は全て市のホームページで公開することになっていた」「2021年1月15日に保護者から依頼があり、削除した」「園児側に事前説明もせず、園児が限定されるような表記があり、非常に申し訳なく、保護者におわびしたい」とコメントし、2021年1月18日午前になって「保育園評価書」を削除しました。

園児の両親は、今回の情報の削除を受けて提訴の取り下げを検討するとのことです。

一方、当該園児は入園以降から、性自認などを理由に「うそつき」などと中傷され、他の園児から殴られたり悪口を言われたりなどのいじめを受けており、昨年10月ごろから通園できない状態が続く中、円形脱毛症や適応障害が続き、「死にたい」と口にすることもあるということです。

これに対し、大津市は両親に文書でこれらの加害行為を認め、「もう一歩踏み込んだ支援が必要だった」と謝罪しました。

園児の家族は「今まで通りの生活を送ることが困難になっており、本人は死を意識している。同意なきアウティングは、人の生命にも関わる危険行為。市から謝罪と経緯の説明を受けていないが、大津市には正しい知識を持っていただき、原因究明と再発防止を徹底してほしい」とコメントを発表しました。

園児の母親は、「性的少数者の子供たちは生きづらさを抱えている。まず大人が考え方を改めて、子供たちからも差別や偏見をなくしてほしい」と訴えていました。

ネットの反応

まずホームページに載せる内容じゃない。

人の受診歴を勝手にホームページに公開する感覚が全く分かりません。

なぜそんなプライバシーの塊みたいな情報をネットに上げることにしたのか、経緯がまったく分からない。

勝手に載せるなんてあり得ない。

受診歴なんてプライバシーの最たるものをホームページという全世界から見れる場所に晒すとは、担当者の良識と常識を疑う。

そもそも同意があったとしても載せなければならない情報か?

全然児童生徒の立場に立っていない事に起因しているのではないか。

市民の病気をみんなに知らせたい理由がわからない。

何の目的があって掲載する必要があるのか、さっぱりわからないんだけど。

4歳児本人が死を意識するというのも違和感がある。

私が思うこと

では、ここからは私が思うことをお話していこうと思います。

 

今回の事件は、市のホームページに個人の情報を載せてしまったとのことですが、なぜそこまで載せる必要があったのかっていう話ですよね。

確かに、RGBTに対する職員の意識強化を図る、という実例を上げた方が分かりやすくていいのかもしれませんが、わざわざホームページに上げることでもないと思います。

例えば、「昨今の流れ的に……」みたいな形で言葉を置き換えて説明でも、全然違和感ないと思うのですが、それではダメだったのでしょうか。

まあ、詳しい経緯や事情が記載されていなかったので、おおよその予測になってしまいますが、きっと何も考えずに議事録をまとめ上げて作り、その結果、誰もほとんど確認することなく、ホームページに掲載してしまった、ってところでしょうね。

もう少し市役所の職員さんの気配り、目配りがあれば防げたものだと思います。

被害を受けたお子さんの心のケアをしっかりしていただきたいですね。

まとめ

さて、今回取り上げさせていただいたニュースは、

『園児の「性に対する違和感」を同意なしに市ホームページに記載した件』についてでした。

 

今の時代、RGBTの人を差別する方がおかしい時代になっています。

しかし、だからと言って、個人を特定できる性の情報をむやみやたらにインターネット上に掲載するのもおかしい話です。

それはただのプライバシーや人権の侵害に他なりません。

先ほども言いましたが、今回事件を起こしてしまった大津市の職員の皆さんには、しっかりと目を通して、良識を持って、書類等をホームページに記載していただきたいですね。


今回のニュースはこれで終わりです。

最後まで読んでくださりありがとうございました。

これからもニュースをお届けしてまいりますので、気に入りましたら再度見に来てくださいね。

それでは、さようならー

コメント