『雲取越え』結果発表
ということで、午前中に『大雲取越』、午後に『小雲取越』を走破し、見事『雲取越え』を1日で達成することができました。
ここで少しタイムなどを振り返ってみましょう。
『雲取越え』タイム
『雲取越え』をスタートしたのは午前7:35、ゴールは午後15:15。
総合タイムは7時間40分となります。
距離としては『大雲取越』で迂回があったため、最終的に30キロとなりました。
1キロのペースで換算すると約15分20秒で歩くことができました。
『大雲取越』タイム
『大雲取越』をスタートしたのは午前7:35、ゴールは午後12:00。
タイムは4時間25分となります。
距離は迂回を合わせて17キロとなりました。
1キロのペースで換算すると約15分35秒で歩くことができました。
『小雲取越』タイム
『小雲取越』をスタートしたのは午後12:15、ゴールは午後15:15。
タイムは3時間ジャストとなります。
距離は13キロ。
1キロのペースで換算すると約13分50秒で歩くことができました。
総評
こうして見ると、やはり『大雲取越』は『小雲取越』よりもはるかに辛いことが読み取れますね。
もちろん『小雲取越』も辛かったのですが、ペースにも表れている通り、正直『小雲取越』は「もうここまで来たの!?」という感覚になることが多かったです。
その点に比べ『大雲取越』の場合は、「ここまで歩いてまだここなの!?」という感覚になることが多かったように思えます。
というのも、『越前峠』が『大雲取越』にあるように、単に『大雲取越』の方が標高が高く、登りも下りも圧倒的に『大雲取越』の方が辛いのです。
だからこそ、『大雲取越』を走破した後に『小雲取越』をやると、辛い感はあるものの、その中でももの凄く楽に感じます。
とは言え、『小雲取越』でここまでのペースが出るとは思いませんでした。
流石に15分くらいだろうと思っていただけに、14分を切る結果になったのはまさかの結果でした。
それにしても、最後はやはり根性だけがものを言ったように感じます。
根性があったからこそ、最後のラストスパートが決められたのではないかと思います。
それを考えると、日々のランニングの成果がここで活かせたとも言えるので、ランニングはやはり大切なのだと再確認することができたように思えます。
何のかんの言いましたが、『雲取越え』は1日で達成することができると証明できて良かったです。
昔の人はやっていたと聞いていたので、できないことはないとは思っていたのですが、なかなか1日で達成している人がいなかったために不安要素ではあったのです。
そのため、今回しっかりと達成できたことに安堵感を覚えたとともに、偉業を成し遂げたかのような気持ちになれて、何だか自分を誇らしく思います。
そんな思いにさせてくれた『雲取越え』ですが、今後はもうやりたくないですね。
『熊野古道』と言うと、他のコースも存在していますが、多分一生かかってもやらないと思います。
それだけ今回『雲取越え』は辛かったです。
皆さんもやる時はそれだけの覚悟を持って臨んだ方が良いかと思います。
ただ、『百閒ぐら』のあの光景は、約24キロを走破した人でないと本当の感動は味わえないと思います。
その感動を味わいたい人は、是非行ってみてもいいのではないでしょうか。
熊野古道からホテルへ
そんなこんなで、30キロという長く険しい道のりだった熊野古道も走破した私。
請川バス停の前で四つん這いになって倒れながらも、帰りのバスを探すしかありません。
正直、もう少し時間が掛かると思っていたので、17時発や19時発のバスしか目をくれていなかったのですが、まさかこのような結果になるとは、そういう意味でも意外でした。
しかして、ここのバス停はバスも1時間に1本しか通らなかったり、最終便が19時だったり、なかなか結構な田舎なようです。
そんなことを思いながら時刻表を確認していると、案の定、次のバスは1時間後の16:20発の便しかありません。
流石にここから歩いて帰るのはできないので、大人しくバスを待つことにします。
私はベンチに腰を掛け、余っていた水を一気に飲み干しました。
それにしても、やはり足が痛いです。
靴と靴下を脱ぎ、足裏を確認すると、これまた意外なことにケガは少ないようで、かかとに豆ができたくらいのものでした。
この足の痛みは筋肉痛の類だと悟りました。
そんな足を労わるかのごとく、誰もいないバス停のベンチで寝転がり、バスを待ちました。
途中、他の便のバスがきて止まってくれましたが、白浜方面行きと真逆の方向だったので、一応行き先を聞いてパスしました。
時間もたっぷりあったので、YouTubeなどを見て時間を潰し、心にも大分余力ができました。
そんな最中、バスの予定時間が近づき、念のため時刻表を再び確認すると、このバス停には4つの乗り場があることが判明しました。
私がいた乗り場は2番の乗り場で、乗りたいバス停は4番だったのです。
私は早めに気づいて良かったと思いながら、荷物を持って、100mほど先のバス停に向かいました。
そうして待つこと約1時間。
ようやくバスのご到着です。
私は疲れた体を引きずり、バスへ乗り込みました。
途中、1本バスを乗り継ぎましたが、最終的に1時間半はバスに揺られていました。
その間、あまりにも疲れていたのでしょうか。
普段、バスや電車で寝ない私も流石にウトウト、ついには寝てしまいました。
1本目のバスも2本目のバスも、どちらも終点までだったので気が緩んでいたのかもしれません。
そんなこんなで、紀伊勝浦へ戻ってきたのは18:00ごろ。
バスの終点が紀伊勝浦駅前の商店街だったので、ここからホテルまでの1キロくらいは歩いて帰ります。
眠っていたおかげか少し体が回復していましたが、やはり辛いものは辛いです。
でも、最後のひと踏ん張りです。
何とか足を動かし、ホテルへ戻っていきました。
そして、やっとの思いでホテルへ到着。
預けていた鍵をもらって部屋へ向かいます。
部屋の扉を開け、靴を脱ぎ、部屋へ上がると、持っていた荷物を放り投げ、「着いたー!」と安堵の声を漏らしました。
お風呂
部屋に着いたのは良いですが、やはり30キロも歩いた体は汗でベトベト。
それに体の節々が休みたいと悲鳴を上げています。
ということで、お腹を満たす前に、まずは温泉へ入りに行きましょう。
まあ、昨日、今朝入った温泉と同じですから、あまり感動みは薄かったですが、それでも体の芯まで浸透してくるこの温泉は、非常に気持ち良いものです。
体をセルフマッサージでほぐしていき、体を軽くしていきます。
すると、温泉のおかげか、マッサージのおかげか、体が大分軽くなったように感じます。
体が軽くなったところで、紀伊勝浦温泉の熱さに当てられる前に、温泉から撤退します。
夜ご飯
何のかんの時刻は19:00。
30キロも歩いて、朝は何も食べず、昼は軽食のカロリーメイトとウィダーですから、お腹はもうペコペコです。
何かがっつりしたものが食べたいところですね。
しかし、昨日海鮮系は食べましたし、何がいいでしょうか。
そう悩みながらスマホでお店を探していると、「熊野牛」なるものがあることに気づきました。
空腹の体にはお肉がピッタリです。
私は熊野牛を取り扱っているお店を探しました。
しかして、紀伊勝浦だとやはり海鮮系、特にマグロのお店ばかりが見つかり、肝心の熊野牛を取り扱っているお店がかなり少ないのが実状です。
そこで車にものを言わせ、少し遠くてもいいからと範囲を広げると何店舗か見つかりました。
それでも本当に何店舗かというレベルでしたけどね…。
とは言え、その中でいいお店を探してみると、よさそうなお店を発見。
どうやら、焼肉屋さんのようです。
場所はホテルから車で約20分くらいの所です。
私は念のため、予約の電話を一本入れてみました。
すると、生憎満席とのこと。
本当に美味しそうで、リーズナブルな価格だっただけに非常に残念です。
こればかりは仕方がありませんから、諦めず他のお店を探します。
すると、意外なことに、ホテルから車で約5分と、本当に近くの焼肉屋さんを発見しました。
お名前は「カイチ」さん。
メニューもすごくおいしそうですし、これまた価格もリーズナブル。
ということで、行ってみることにしました。
早く空腹を満たしたい一心で、急いで車の鍵とスマホと財布を持って外へ出てみると、なんと外は土砂降りの雨。
さっきまではあれだけ晴れ模様だったのに、なぜだか雨が凄いことになってました。
正直、温泉にも入ったばかりなので行きたくはなかったですが、私は駐車場までできる限りのダッシュをして車へ乗り込みました。
視界も悪い中、車を走らせること約5分。
何とか「カイチ」さんに到着いたしました。
私は席に通されると、既に心に決めていたものを頼みます。
それが「熊野牛焼きしゃぶ」です。
ご飯を頼んでも1,000円ほどで抑えられるという、リーズナブルな価格設定。
見た目も美味しそうな一品です。
そして、席に運ばれてきたのがこの品です。
おいしそうでしょ?
これで1,000円というのですから驚きです。
しかして、肝心なのはそのお味。
私は肉を焼き始め、卵を解いていきます。
そして、焼きあがった肉を卵の中に落とし込み、ご飯の上にバウンド。
一口目のいただきです。
その感想は……
実にうまい!
肉に掛かっているたれは甘辛く、それが卵と相まって、非常にマイルドな仕上がりになります。
肉自体に臭みがなく、芳醇な牛の香りが口いっぱいに広がります。
そして、なんと言っても肉の柔らかさ、これが非常に素晴らしいです。
普段安物の牛肉を食べていますが、あれとは大違いの柔らかさです。
すぐに嚙み切れますし、何なら箸でも千切れちゃうくらいです。
本当にこれが1,000円で食べられるのは非常にお得な気がします。
そんなこんなで、あっという間に食べ終わり、お会計も済ませ、お店を出ました。
「カイチ」さん、美味しいお肉をありがとうございました!
再びお風呂&就寝
さて、ご飯も食べ終わり、すっかりお腹も膨れた私ですが、外の様子は相変わらずの雨。
お店からダッシュで駐車場に向かっても、びしょ濡れになってしまいました。
もちろん、それはホテルに着いてからも同じで、正直、車から出たくありませんでした。
そんなことも言っていられないので、極力雨が降っていないタイミングを見計らい、ダッシュでホテルへ戻りました。
そんな抵抗も虚しく、結構びしょ濡れになってしまいました。
そんな状況で寝るもの嫌ですし、折角温泉宿に来ているのですから、もう1回温泉に浸かることにしました。
しかして、温泉というのは凄いですね。
何度入っても、気持ちいものは気持ちいいのですから。
私は雨で濡れた体を温めるように温泉に浸かりました。
そして、十分と言うほど温まったところで温泉から上がりました。
部屋に戻り、明日の身支度やYouTubeなど見て時間を過ごすと、時刻は既に23:00前。
明日の出発も早いですから、今日はこの辺で寝ることにしました。
私はアラームをセットし、今日の体の疲れを取るように布団に潜り込み、就寝しました。
ということで、和歌山県3泊4日の一人旅の3日目の様子でした。
本当にこの3日目は辛かったです。
特に『大雲取越』の『越前峠』。
あそこは本当に辛いですし、何なら泣いてたまであります。
でもその分、『百閒ぐら』の光景は素晴らしいものがありましたし、根性がついたと思います。
それに、なんだかんだ色々な意味でいい思い出になったような気がします。
まあ、もうやらないとは思いますが…。
とにかく、『大雲取越』『小雲取越』、合わせて『雲取越え』を達成することができて本当に良かったと思っています。
多分、ブログを上げている人で1日で達成した人も、なかなかいないんじゃないかと思います。
それを思うと本当に誇らしい気持ちです。
皆さんも『雲取越え』を1日で達成したい、とお思いでしたら、是非このブログを参考にしていただけたらと思います。
ただ、私のような脱水症状や酸欠状態には気を付けてくださいね。
この『雲取越え』で必要なのは、『根性』『水分』『休憩』だと思いますから、皆さんはしっかりとこの3つを大事にしていただけたらと思います。
今回はここら辺で終わりにしておきます。
それでは!
さて、今回はここで終わらせていただきます。
今後もこういった趣味のお話や私の独り言をブログに記していきますので、気に入っていただけたら再び足を運んでくれたら嬉しいです。
それでは、皆さんまたお会いしましょう。
さようならー。
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