皆さん、おはこんばんにちは。
雨宿時雨と申します。
さて、今回取り上げさせていただくニュースは、2021年7月8日に起きた
『学校が東京五輪観戦時の飲み物をスポンサー企業のみに指定した件』についてです。
それでは、早速見ていきましょう。
概要説明
まずはニュースの概要の説明からさせていただきます。
2021年7月18日、茨城県鹿嶋市にある市立学校にて、茨城県立カシマサッカースタジアムで行われる東京オリンピックのサッカーの試合を子どもたちが観戦する際の持参する飲み物について、「ペットボトルを持ち込む場合はできるだけコカ・コーラ社が製造している飲料をお願いします」と呼び掛ける文書を保護者に配布していたことが、TwitterなどのSNSに拡散され、発覚しました。
茨城県鹿嶋市立の小中学校では、2021年7月22日、25日、27日の計3日間に亘り、東京オリンピックの競技種目であるサッカーの試合を茨城県立カシマサッカースタジアムで観戦することとなっており、引率する教員らも含めて約3600人が観戦を予定しています。
サッカーの試合を観戦するにあたり、大会会場規定では「750ミリリットル以下の水筒かペットボトルを1人2本まで持ち込みできる」とされておりますが、鹿嶋市教育員会が東京オリンピック大会組織委員会に確認した際には、「スポンサーに配慮をするため、コカ・コーラ社以外の製品を持ち込む場合はラベルを剥がすように」と求められていたそうです。
そのことを受け、鹿嶋市教育委員会は1社以外のラベルをはがすことは現場に混乱を招くと想定し、各市立小中学校には「持ち込む飲料のラベルを一律にはがすようにする」と2021年7月12日に周知していました。
しかし、どういうわけか、ある1部の学校では保護者への通知文として、「できるだけ、コカ・コーラ社が製造している飲料をお願いいたします、他社製の飲料を持参する場合は、ラベルをはがして持ち込むようお願いいたします」 というような文面で配布してしまっていました。
その結果、それを見た保護者らは憤りを感じ、Twitterに通知文の写真とともに投稿しました。
すると、瞬く間に拡散し、「子供にどのように説明すればいいのか」「商業主義に子供を巻き込むなんて」「教育的にもマイナス」などの意見が寄せられていました。
また、Twitterへの投稿の翌日の2021年7月19日には「鹿嶋市はコカ・コーラに忖度(そんたく)するのか」などという苦情や問い合わせが市に殺到し、電話とメール計約50件が寄せられたと言います。
これを受け、鹿嶋市教育委員会は2021年7月20日に、観戦ルールを東京オリンピック大会組織委員会に再確認したところ、東京オリンピック大会組織委員会は方針を転換し、ラベルを剥がさなくても持ち込めることとしたそうです。
鹿嶋市教育委員会は、そのことを保護者らに伝えた上、「誤解のある表現だった」とコメントしているとのことです。
また、学校側としても「1社に忖度するつもりは毛頭なかった」と説明しているということです。
今回の件の経緯として鹿嶋市教育委員会は、「学校は教育委員会が提示した案内も把握していましたが、大会組織委員会の説明を元として、その趣旨を正直に受け止め、丁寧に通知文を書こうとした結果、誤解を招いたのだと思います」と説明しています。
今回の件を受け、日本コカ・コーラの広報担当者は2021年7月19日、「詳細を把握しておらず、状況が分かりませんので、コメントは控えさせて下さい」と取材に答えたそうです。
ネットの反応
教育委員会はオリンピック運営に配慮したのかもしれないが、過剰な忖度は企業にとっても迷惑だろう。
じゃあ実行委員会の人間が通勤等で使用する車は、トヨタ以外は全てエンブレム外せよ。
スポンサーに忖度して指定品を各自買って持って来いとはまさにおかしな話しだ。
スポンサーに対して勝手に忖度する大人の問題。
学校観戦でせっかく来てくれるなら、その場で子どもたちにコカ・コーラ社が一人につき2本くらい配れば問題なかろう。
何故、一般客が関係無いスポンサーのご機嫌を取らなくてはいけないのか?
誰も幸せにならないおかしな話。
これは小学校や地元には非はなく、IOCがスポンサーファーストを強く進めており組織委員会の指示です。
私が思うこと
では、ここから私が思うことをお話していきたいと思います。
今回のニュースは、東京オリンピックを観戦する際に持ち込む飲み物をコカ・コーラ社製のみに指定した、というものでしたが、今回の件でつくづく『誰のための大会なのか』がハッキリした事案だと思います。
もう既に開幕した東京オリンピックですが、今回の開催にあたって様々な問題が挙がっていますね。
「そもそも、なぜこの時期になぜやるのか」「運営委員会、組織委員会の役員の不祥事の多発」など挙げればキリがないように思います。
ここまで問題が挙がってくれば終始グダグダな大会になるのは明白な気がしますが、東京オリンピック大会組織委員会、元を辿ればIOCはそれでも強行しようと、今回の大会を開催しました。
それはなぜか、今回の件を見れば一発で分かることでしょう。
確かに、東京オリンピック大会組織委員会、もとい日本国政府としては、IOCからの圧力というのも大きかったと思います。
がしかし、やはりIOCや日本国政府としては、その裏にある多額のお金がに目がくらんだというのが一番デカいと思います。
そして、そのお金はもちろんスポンサー持ちなわけで、そもそも大会が開催されなければ当然、お金も入ってこないですから、お金欲しさに大会を強行し、大人の世界の暗黙の了解としてスポンサーへの”忖度”が行われたわけです。
今回の一件もその”忖度”が原因であることは伺って取れますね。
そもそも、本当に「スポーツで世界の平和や平等」などを謳うのならば、今の時期にやること自体がおかしいのですし、今回の件のような観客に対して「ラベル剥がせ」云々かんぬんのくだりはあるはずがありません。
まして、「世界の平和や平等」などと謳っておきながら、そんな大人の事情など知る由もない子どもたちに、それを強制するなど言語道断もいいとこです。
とはいっても、別に「お金のために動くな」とは言いません。
実際問題、世界はこういった裏のやり取りで回っているわけですから、それを行動に移したIOCや日本国政府を真っ向から否定するつもりはありません。
ただ、表面上で綺麗ごとを謳うなら、せめてバレないように、もっと言うなら、子どもたちくらいには夢を見させてあげるべきだったのではないかと思うのです。
それができないなら、いっそのこと、オリンピックを今後やらないようにするか、『お金のため』と割り切ってしまうかしてほしいですね。
にしても、教育員会や学校側、スポンサーであるコカ・コーラ社は、この大人の裏取引に巻き込まれて災難でしたね。
そこについては、少し同情の余地があるように思います。
まあ、学校側がボロを出したのが原因ではありましたがね……。
まとめ
さて、今回取り上げさせていただいたニュースは
『学校が東京五輪観戦時の飲み物をスポンサー企業のみに指定した件』についてでした。
東京オリンピック大会組織委員会としては、本来、ここまで大っぴらに『お金のために”忖度”している』と表明するような予定もなかったのでしょうが、今回の学校側のミスでことごとくバレてしまいました。
ここまでバレたのだったら、『世界の人々のため』などと綺麗ごとは抜きにして、『お金のためです』とハッキリ言ってくれた方が、むしろ好感度が上がりそうなものですよね。
今回の東京オリンピックについては、もう開催していて今更感はありますが、今後のオリンピックの評価がどうなっていくのか、正直見どころではありますね。
今回のニュースはこれで終わりです。
最後まで読んでくださりありがとうございました。
これからもニュースをお届けしてまいりますので、気に入りましたら再度見に来てくださいね。
それでは、さようならー
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