皆さん、おはこんばんにちは。
雨宿時雨と申します。
さて、先日私は久しぶりに『花咲くいろは』というアニメを見返していました。
『花咲くいろは』というと、PAワークスが制作するお仕事シリーズの中の1作で、私が大好きなアニメ作品の中の一つであり、私の人生のバイブルといっても過言ではない作品の一つでもあります。
そんな『花咲くいろは』という作品ですが、知らない人もいるかと思いますので、あらすじを簡単にご紹介させていただきます。
東京で暮らす主人公の少女・松前緒花は、ある日突然、マイペースで自由本譜な母から祖母が営む旅館「喜翠壮」で暮らすように言われます。
言われた通り「喜翠壮」へ足を運ぶと、緒花の予想とは裏腹に、女将である祖母から暮らす条件としてあることが命じられます。
それは、仲居見習いとして「喜翠壮」で働くこと、です。
そんな条件を聞いていない緒花は嫌がるものの、暮らす当てもないため、しぶしぶ承諾します。
「喜翠壮」で働くこととなった緒花は、そこで知り合った様々な人たちと様々な経験を積んでいくことで、成長を遂げていきます。
……といった具合のお話になります。
内容が内容だけに、仕事で行き詰った時や何かと頑張りたい時に私は見るようにしています。
今回もその例に漏れず、どこか腑抜けていた自分に喝を入れるために見ていたわけですが、今回はそんな『花咲くいろは』から第15話をピックアップしてお話していきます。
今回ご紹介する回、第15話「マメ、のち、晴れ」では、物語の主人公・緒花が中心の話ではなく、その友達である結名さんがお話しの中心となります。
結名さんは緒花と同じく女将さんの孫娘であるものの、お花とは正反対の性格で、お店の手伝いなんてしたことのないお嬢様気質の女の子です。
ただお嬢様気質とは言え、その人当たりは優しく、誰にでも気さくに話しかける、明るく、どこかゆるふわ天然系な女の子です。
因みに私がこのアニメの中で一番推しているキャラでもあります。
そんな結奈さんが今回のお話の中心者となるわけですが、お話のあらすじを簡単に説明させていただきます。
緒花たち香林高校の生徒は修学旅行に来ていました。
修学旅行先で泊まる旅館は「福洋」という大きな老舗旅館。
実はこの旅館の社長さんは結名さん一族の遠い親戚に当たり、旅館の跡取りである長男の洋介と結奈さんは許嫁の関係でありました。
とは言え、洋介だけが本気というだけで、結名さんの方はただの幼馴染という感覚でした。
そんな旅館ではアルバイトを雇っており、洋介がその取りまとめを行っておりましたが、そのアルバイトの使い方が雑すぎた故に、修学旅行二日目にアルバイトが一気に辞めていってしまいました。
修学旅行で特に人が多く泊まっている中での急な退職は旅館にとってかなり痛手であり、それを見ていた緒花はいてもたってもいられず、手伝うことを決心します。
そんな緒花につられて「喜翠壮」のメンバーも手伝うこととなりましたが、そんな彼女たちを見て結名さんのとった行動は……。
……ということで、詳しい話はネタバレになってしまいますので省かせていただきましたが、こういうような話になっております。
先ほども言った通り、今回の話は「喜翠荘」のメンバーではなく、サブキャラである結名さんが主役ということで、本編とはそこまで関係のないサイドストーリー的な話になっております。
しかし、たとえサイドストーリーであったとしても、心を打たせてくれるのが「花咲くいろは」の良いところでもあります。
そんな今回の紹介する回の中で私の心に特に刺さったのが、一生懸命仕事をする洋介に対し放った結名さんのこんな言葉でした。
もっと自分に合った仕事があると思わない?
デザイナーとか、クリエイターとか、アーティストとか。
やっぱり自分の好きなことを仕事にするべきだと、結名は思います。」
この結名さんの発言は、世間一般から考えて見れば確かに甘い考えだと思います。
デザイナーやクリエイター、アーティストなどそれらに近い職業は、例え「自分にはこんな仕事が合うかもしれない」という例だったとしても、何の努力もなしにそう簡単になれる職業ではありませんし、例に挙がった以外の職業だったとしても、「自分の好きなことを仕事にする」というのは、そう簡単な話ではありません。
しかし、だからといって、「自分にはその素質はない」と何の努力もせず、”なれたかもしれない”という可能性を捨てて、おめおめと手元に残った”なりたくもない職”に就くことで、ただ後悔を引きずって生きたり、ただ憧れているだけの人生だったり、というのも何か違うような気がするのです。
そして、この結名さんの質問に対して洋介はこう答えます。
この答えに私は、正直どこか違和感を感じずにはいられません。
確かに洋介の言うことは最もな意見だと思います。
現在、私もお仕事をさせてもらっていますが、そんな中で楽しいことや好きなことはあります。
だからこそ、辛いことや苦しいこともいっぱいあっても、仕事を続けていられるのだと思います。
しかし、それはあくまでその現状に甘んじているだけであって、その中から出てみれば、もっと楽しいことや好きなことができるかもしれません。
それこそ、自分の好きなことを仕事にできれば、それほど幸せなことはないでしょう。
もし仮に、洋介が言うような状況なら、それは『闇の中で光る小さな光を探している状態』であり、その光に頼ることで心理的には闇が光に相殺され同等に感じているかもしれませんが、実際は全体に目を向ければ闇の方が圧倒的な割合を占めている状態なのです。
それを考えれば、結局、洋介が言っている事柄は、現状に多少の違和感を感じながらも、井の中から出るのを怖がり、「心理的には同等だから」と現状に甘んじることで、大海原を見に行こうとしない理由にしているだけに過ぎないのです。
要するに、「自分にはこれがお似合いだ」と現状に妥協している状態である、ということです。
しかし、私はそんな妥協などはしたくありません。
何しろ、人生というのは一度限りのものなのですから。
そんな人生の中で、結構な長い時間を割くものに「辛くて苦しいけど、中には楽しいこともあるからいいか」とそういった妥協をするのは勿体ないと正直思ってしまいます。
だから、結名さんの「もっと自分に合う仕事があるかもしれない」「もっと楽しくできるかもしれない」という好奇心、探究心が見られる意見に胸を打たれたのです。
先ほども言った通り、「自分の好きなことを仕事にする」「楽しいと思えることを仕事にする」というのはそれなりの努力が要りますし、簡単なことではなく、むしろ難しいことです。
それに例えなれたとしても、当然辛いことや苦しいこともあります。
ただ、少なくとも私は”嫌な仕事”を妥協して得た「闇の中の光」より、頑張ってなった”好きな仕事”で得た「光の中の闇」の方が、より一層人生を楽しくさせてくれると思っています。
もし、今の現状に少しでも満足いっていない、違和感を持っているのなら、洋介のような妥協を選ぶのではなく、結名さんのような好奇心、探究心を選んだ方が正直得をすると思います。
是非、結名さんの言葉を参考にしてみてはいかがでしょうか。
ということで、アニメ「花咲くいろは」の第15話の紹介をさせていただきました。
気になった方は是非見てみてください!
それでは!
さて、今回はここで終わらせていただきます。
今後もこういった趣味のお話や私の独り言をブログに記していきますので、気に入っていただけたら再び足を運んでくれたら嬉しいです。
それでは、皆さんまたお会いしましょう。
さようならー。
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