リリック
思い出す君の笑顔も 何気なく交わした言葉も
過ぎ去った遠き日々には もう 戻れはしない
空っぽの僕 満たしたくて
あの日の君の面影を 探した
見えない点を拾い集めて 願いを込めて繋いだ君との記憶
いつまでも想いが途切れないように 強く結ぶ 瞬くカケラを
帰り道 立ち寄った店 雨宿り 古びたバス停
変わらない景色 それでも今 君はいなくて
「十年後に また会おう」と
涙流す 君は夜空 見上げた
あの日見た流れ星 君は覚えてる?
何も言えなかった僕は くちびる噛んで
流れる時間さえ止まればいいと
両手広げ 隠す星一つ
約束の場所 満点の星 まるであの日に戻ったみたい
言えなかった想い抱いて 君を探す
暗闇の彼方を駆け抜けるけど 願いは一方通行 涙一滴
振り向けば流れ星 輝く一等星 「また会えたね」
一瞬で消えたあの流れ星が 僕たちの約束を叶えてくれたんだ
僕の瞳に映る君の姿は 消えないよに ギュッと抱き寄せて
インスト音源 / コード譜 配布
制作者コメント
皆さん、おはこんばんにちは。
雨宿時雨と申します。
さて、第五弾目の新曲『約束の流れ星』は如何でしたでしょうか。
今回はピアノをメインとして、ギター、ベース、ドラムを交えたシンプルなバンド編成で制作させていただきました。
シンプル過ぎるが故に何処か物足りないような薄さも感じますが、その分supercellさんや堀江晶太さんのようなピアノのラインを意識した造りにしてみました。
結果としては、やはり似ても似つかない形での完成になってしまいましたが、特に間奏のライン取り等は現在の自身の中では上手く出来た方なのではないかと納得はしています。
そんな今回の新曲『約束の流れ星』。
正直な話をすると、テーマよりも歌詞が先行して出てきた事もあり、その歌詞に沿ったストーリーを組み立てていく形で制作したものとなっています。
その為伝えるべき内容等はこれといって特別ありませんが、おかげで一つの物語としては十分成り立っている作品には仕上がっていると思います。
特に今回のこだわりはピアノのライン取りもそうですが、MVの方にも力を入れた節はあります。
作中では過去に囚われたままの女の子を主人公として描かせていただきましたが、そんな彼女の心情を表すかの如く、MVの大半は漫画のような線画風に仕上げた白黒イラストを採用させていただきました。
また、そんなモノクロの世界が過去に約束した人物との再会を果たすことで色付き始める構図も存在します。
こうした歌詞のストーリーに沿ったMVに仕上げることで、より物語が鮮明に浮かび上がるようにしてみました。
…と作り手のこだわりを押し付けてばかりでは作品の価値が下がるというもの。
なので、最後に今回のストーリーのキーに準えて、「皆さんには記憶に残るような過去の約束はありますか?」なんて質問を投げかけてみたいと思います。
私自身は特別これといってありませんが、強いて言うなれば、年に数回程の頻度で会食の予定を立てていた友人と音信不通になってしまった事は心残りな部分もあります。
音信不通になるまでは普通に連絡を取り合い、それこそ近々会食の予定も取り付けていたのですが、痴情のもつれと言わずとも、訳あって互いの事情がすれ違った結果の末に音信不通になってしまいました。
勿論、私にも非があるので文句を垂れる筋合いは微塵もないですが、数少ない友人を自らの手で手放してしまった事はやはり心のしこりとなっている節は大いにあります。
実際、そうした事が原因の一つとして私も今回の楽曲の主人公のように過去に囚われてモノクロの世界に生きているようにも感じます。
過去に囚われて生きていても意味がないことは私自身も重々分かっているつもりです。
けれど、目の上のたん瘤とも違いますが、生きていく中で気掛かりになってしまうものはどうしてもあると思います。
音信不通になってしまった私が言うのも的を得ない話ではありますが、もし皆さんにそうした心残りとなるような約束があったのならば、今からでもその約束を叶えてもいいのかもしれません。
作中の主人公、或いは現在の私のように過去に囚われモノクロの世界で生き続けるくらいならば、いっそのこと当たって砕けろの精神で追い掛けた方がいいように思います。
もしかしたら、作中の主人公のように過去の約束が叶い、色を取り戻せる日が来るかもしれませんから。
勇気づける…というと烏滸がましい限りですが、そうした約束が叶った物語として是非今回の新曲『約束の流れ星』をMV共々見聞きしていただけると幸いです。
さて、今回はここで終わらせていただきます。
是非ご感想をお聞かせいただけたら幸いです。
それでは、皆さんまたお会いしましょう。
さようならー。
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