• 時雨ブログ

ようこそ、雨宿りのひとときへ! ゆっくりしていってね!          

和歌山県、波乱万丈3泊4日の一人旅 ~4日目・最終日編~

ブログ

民さん、おはこんばんにちは。

雨宿時雨と申します。

 

さて、これまで3週連続で投稿してきました和歌山県3泊4日の一人旅のご様子。

ついに今回で4日目、旅も最終日となりました。

「終わりよければ全てよし」という言葉もありますから、やはり最後が肝心です。

そんな大事な最終日に一体どんなことがあるのでしょうか。

早速見ていきましょう!

 

因みに1~3日目の様子をご覧になっていない方は、是非そちらから先にご覧ください!

和歌山県、波乱万丈の3泊4日一人旅 ~1日目・旅立ち編~
皆さん、おはこんばんにちは。 雨宿時雨と申します。 さて、残暑と呼ぶには割と涼しかった2021年の9月。 気づけばそんな月も終わりを告げて、本格的な秋を迎えようとしている今日この頃。 皆さんはどのようにお過ご...
和歌山県、波乱万丈の3泊4日一人旅 ~2日目・高野山編~
皆さん、おはこんばんにちは。 雨宿時雨と申します。 さて、今回も前回ブログ同様、和歌山県3泊4日一人旅の様子をお話していきます! まだ前回ブログを見ていない方は、是非1日目の話を読んでから見ていただければと思います...
和歌山県、波乱万丈3泊4日の一人旅 ~1日で熊野古道大雲取越・小雲取越制覇編~
皆さん、おはこんばんにちは。 雨宿時雨と申します。 さて、今週の時雨ブログも前回、前々回同様、和歌山県3泊4日の一人旅のご様子をお伝えします! 本日は3日目ということで旅もいよいよ大詰めとなってまいりました。 ...

 

それではどうぞ!

最終日の朝

毎度おなじみ、朝の目覚まし「しゅわしゅわハニーレモン350ml 」。

時刻は昨日と同じ朝5:30。

今日はこの旅行の最終日で、いつものように爽やかでいい朝を迎えるはずでした。

 

しかし、待っていた現実は儚いものです。

曲が部屋に鳴り響く最中、外から嫌な音が聞こえてきました。

そう”雨音”です。

私は「まさかな」と思いながらも窓の方に近づくと、外は猛烈な風雨に見舞われていました。

 

何となく嫌な予感はしていました。

昨日、夜ご飯を食べに行く際も振っていた雨。

私は気になって、昨日のうちから今日の天気を調べていたのです。

すると、予報では生憎の雨。

それでも、「明日の天気だから」「あくまで予報だから」と考えていました。

それは甘い考えだったようです。

 

私はどうするか悩みました。

最終日とは言え、今日も色々と回るところを考えていたのです。

それも神社や海など外での活動ばかり。

もちろん、この雨風の中で行くのは無茶難題な話です。

 

しかして、和歌山県ならではの室内スポットを検索をしても、これというものがありません。

強いて言えば、梅酒づくりの見学くらいでしょうか。

他は水族館、鍾乳洞、お土産さんなどしかなく、どれもありきたりなものばかりです。

 

やはり和歌山県に来たのですから、和歌山県ならではのものが見たいのは当然でしょう。

それに、雨だったから本当に見たいものが見れなかった、というのも嫌な話です。

そんな状態で他の場所に行ったところで、本当に楽しめるのかも疑問というのもあります。

だからといって、先も言った通り、この雨風の最中に行ったところで何が見れるのか、それが綺麗に見れるのか、はたまた、私自身が楽しめるのか、そういった疑問があるのも確かです。

 

私は悩みました。

雨風が強いからと妥協してありきたりな場所に行くか、雨風が強くて何があるか分からないリスクを背負ってでも見てたいものを見に行くか。

果たしてどちらがいいのか、図りにかけまくりました。

 

そして、最終的な決断は……

「見たいものを見に行く」という判断を下しました。

 

「旅はハプニングがつきもの」とも言いますし、何より去年の旅のことを思い出していました。

去年の旅先・岩手県も3日間のほとんどが雨の中でしたが、その全ての日程を予定通り決行した結果、案外楽しかったということもありましたからね。

雨だからと妥協していたら損してしまいそうな気がしたので、雨の中でも行くことにしました。

 

そうと決まれば善は急げです。

私は、最終日が雨という現実を晴らすべく、温泉へ浸かりに行きました。

温泉からは外の様子が見えますが、本当に凄い大雨です。

この中を今から歩こうとしていると思うと、私はバカなのかと冷静なツッコミをしてしまいます。

 

ただ、どうせ歩くなら今からでも慣らしておきたいところ。

この温泉には露天風呂もついていますから、好奇心で外に出てみました。

言わずもがな、大粒の雨が勢いよく私の体に当たり続け、それが冷たいの何ので外にいられたものではないのが実状です。

もちろん、行くときは服を着て、傘を差した状態で歩くことになりますが、改めて、この状況でも歩こうとしている私はバカだなぁと感じてしまいます。

 

雨で冷たくなった体を温めるように内風呂に入り直し、十分体が温まったところで部屋に戻ります。

お風呂に入って、寝起きの状態より頭も冴えてきた私ですが、雨の中で歩くという意思はむしろ確固たるものになっていました。

そんな強い意志をより確実なものにするために、私はTwitterでこう宣言していました。

 

宣言してしまったのなら仕方がありません。

私は部屋に散らかった荷物をまとめて、波乱万丈な最終日を迎える準備を進めました。

 

そして、準備が完了した朝7:00。

私は荷物を持って部屋を後にし、ロビーで料金を支払いました。

 

さて、ここからが気合の入れどこです。

私は雨が勢いよく振る最中、ホテルを出て、駐車場へダッシュで向かいます。

しかして、意外なことに先ほどよりかは雨も少し弱まっており、予想していたよりかは大分マシになっていました。

とは言いつつ、それなりに振っていますがね。

 

そんなこんなで、雨に濡れながらも車に荷物を詰め込み終わり、ここから最終日が始まります。

私は車を発進させ、まずは戦利品である傘を買いにコンビニへ向かいます。

コンビニは車で約2分の場所にありますから、急ぐことはありません。

私はコンビニで傘を手に入れ、準備万端の状態で最初の目的地へ向かいました。

 

那智の滝

さて、雨の降る中で最初に向かったのは『那智の滝』です。

 

「昨日熊野古道に行ったのだから見たんじゃないの?」と思われている方もいらっしゃるかと思いますが、ブログを見てもらうと分かる通り、実のところそこまで見ていませんでした。

確かに、熊野那智大社から遠くに見える『那智の滝』は見えていたのですが、もっと間近で、しかも綺麗に見えるポイントというのが存在します。

 

私も最初は「別に遠くから見えたしいいかなぁ」とも思っていました。

ただ、やはりここ和歌山県まで来たのですから、よくよく見ないと勿体ないと思い、昨日のうちに急遽予定変更をいたしました。

 

そんなこんなで『那智の滝』を目指すわけですが、流石山の中にあるだけあって、近づくたびに雨の強さが増している気がします。

「山の天気は変わりやすい」なんてよく言いますが、こうもあからさまに天気が悪くなってくると、何だか笑えてきます。

雨が吹き付け、視界も悪くなっていく最中、山道特有のくねくねとした道を走るのは正直怖いです。

しかして、綺麗に見えるかはおいといて、私が見たい光景が待っているはずなわけですから、ここで諦めるわけには行きません。

 

そうして何とか車を走らせること約20分。

『那智の滝』に到着です。

とは言っても、駐車場がイマイチ見つからなかったので、『那智の滝』まではかなり遠いですが、昨日のバス停のそばにある駐車場に停めさせていただきました。

なので、ここから約数分かけて『那智の滝』まで歩いていきます。

 

それにしても、本当に凄い風雨です。

車を降りた瞬間、もう既にびしょ濡れになりそうなほどの強さです。

そして何より、道路もちょっとした川のようになっています。

そんな道を歩けば当然、服も足元もびしょ濡てです。

私は極力濡れないようにと、足早に目的地まで目指しました。

 

そして、『那智の滝』の敷地前まで到着。

ここから十数段の階段を下っていくと、お待ちかね『那智の滝』の登場です。

しかして、この階段が曲者で、もはやここが滝かと思うほど雨が下へ流れてます。

私の足元はもうびしょびしょですからいいのですが、その雨のせいで下りにくいのです。

まあ、ここでうだうだしていても仕方ないので、先へ急ぎましょう。

 

やっとの思いで下まで下り終えると、その目の前には白い鳥居と大きな滝の登場です。

これが日本三名瀑にも選ばれている『那智の滝』です。

 

それにしても、流石日本一の落差を誇るだけありますね。

あまりにも大きくて上を見上げないと全体が見えませんし、写真を撮るのにも一苦労でした。

 

そんな大きな『那智の滝』ですが、三重の塔と一緒に一望できる場所があります。

もちろん、昨日みたいな遠くからでなく、もっと近くでベストショットを撮れる場所です。

ということで、今度はそこを目指して行きましょう。

 

まずは、敷地内から出るために階段を登っていきましょう。

相変わらずのすごい雨の量です。

 

敷地内から出ると、道路の脇に上へと続く階段があるので、その階段をひた登ります。

こちらの階段は、先ほどの『那智の滝』敷地内の階段のような整備された階段ではなく、どちらかといえば熊野古道の山道に近いような階段が続きます。

内心、「昨日あれだけ登ったのに…」と複雑な気持ちの中で登っていきました。

しかして、この階段は結構長くて、一度道路に出たと思ったら、また更に登っていく形となります。

しかも、今日のような悪天候だと雨が滝のように流れてきて、やはり登りにくいです。

 

そんな階段を登っていくと、左手に三重の塔がある場所までたどり着きます。

正直、昨日遠くから三重の塔を見ていたので小さいものだと思っていましたが、この三重の塔を間近で見ると意外と大きいことに気づきます。

 

そして、三重の塔に近づき、那智の滝の方角を見てみると…

三重の塔と『那智の滝』のコラボレーションが拝めます。

 

こうして見ると、雨の日の方が雰囲気あって、何気にいい気がしてきます。

ただ、この日は道が川になるくらい強雨だったこともあって、レンズに雨が入り込んだり、写真自体に雨が映ってしまったりと苦労しました。

もちろん、こういった写真が撮れたので、苦労した甲斐があったとは思いますが。

 

ということで、時刻は既に8:00を回っています。

次の予定もあることですし、急いで車へ戻りましょう。

 

大門坂

道が川のようになるほど足元が悪い最中、できる限りの速足で車に向かいました。

やっとの思いで駐車場へたどり着き、いざ車の窓を開けると、強雨が車のドアの内側を攻撃。

服もびしょびしょ、足もびしょびしょ、おまけに車もびしょびしょの状態となってしまいました。

 

しかして、そんなことでめげている場合ではありません。

私は、まさかこんな夏の時期に使うとも思っていなかった暖房を全開にして、車を発進させました。

 

それにしても、こんな雨の中でも私以外に観光しに来る人もいるのですね。

那智の滝を見に行った時も3人ほどとすれ違いましたし、車の数もここに来て増えてきています。

流石、観光名所と言ったところでしょうか。

 

そんなことを思いながら、続いて目指すのは『大門坂』です。

こちらも先ほどの那智の滝と同様、昨日熊野古道に来たのにも関わらず見れなかったので、寄ることにしました。

 

『大門坂』は那智の滝に来る途中にある場所なので、1度通り過ぎていることになります。

どうせ戻る道の通り道ですし、敢えて後回しにしました。

 

ということで、先ほど来た道を戻っていくと、あっという間に『大門坂』前の駐車場に到着です。

ただ、この駐車場から『大門坂』までは少し距離があるため、半ば強制的に歩かされます。

私は、未だ乾かしている最中の体を、再び濡れる覚悟で車の外へと出しました。

 

そして、歩いていくと、『大門坂』という石の看板が見えました。

どうやら、大きな道路から逸れて、町道のような細い道路に入っていくようです。

その細い道路を入っていくと、今度は裏路地のような細い歩道に入ります。

さらに進んで行くと鳥居が見え、また奥へ進んでいくと、夫婦杉がそびえたちます。

その間を通り抜けると、とうとう有名な道が現れました。

これがかの有名な『大門坂』です。

多分、「写真は見たことある」という方も多いのではないでしょうか。

 

綺麗に敷き詰められた石畳が永遠と上まで続いていくその姿はまさに芸術です。

この光景が綺麗すぎて、「これが熊野古道だ」と勘違いされている方もいるのではないでしょうか。

正直、私はこの光景が永遠に続いていくのが熊野古道だと思っていた節もあります。

まあ、実際に熊野古道を歩いてみると、そこはただの獣道ですけどね。

 

熊野古道はともかくとして、この『大門坂』は、正真正銘、綺麗な石畳が続く美しい道です。

私もしばらく歩いてみましたが、どこか神秘的な感じはしました。

とは言いつつ、私は時間もなかったので、全部登ってみたい気持ちを抑えて、途中までで折り返して戻ってきちゃいましたけどね。

 

実際の所はこの道が那智の滝で続きます。

そのため、ちょっと熊野古道を味わってみたいという方は、この大門坂から那智の滝、熊野那智大社までを歩くのが一般的だと思います。

是非、皆さんは全て歩いてみてはいかがでしょうか。

 

熊野本宮大社

美しい石畳を見終えたら、時刻は既に9:00を回っています。

あまりに綺麗な光景に見惚れ過ぎました。

急いで車に戻って、次の場所へ行きましょう。

 

相変わらず、雨に濡れた体を車の暖房で乾かしながら走らせること1時間。

1時間もすれば服や足元は意外と乾くものですね。

服がからからに乾いたころ、次の目的地に到着していました。

 

そうして、たどり着きましたのは『熊野本宮大社』です。

こちらの神社は、昨日のスタート地点である「熊野那智大社」の本宮で、非常に優れたパワースポットであることで知られています。

私もそのパワーにあやかりたいと思い、この場所へやってきました。

 

しかして、なぜでしょうか。

今まであれだけ振っていた雨が、この『熊野本宮大社』の5キロほど前から突如として止みました。

まあ、何はともあれ、服も足も乾いたところで雨が止んでくれるとは、非常にラッキーなことです。

喜んで参拝してまいりましょう。

 

駐車場から出て、ちょっと歩いたところに長い階段がありました。

この階段を登っていけば『熊野本宮大社』へたどり着くそうです。

それにしても、昨日から何かと登ることが多くて、なかなかに体が疲弊しています。

 

そんなことはともかく、階段を登っていくと『熊野本宮大社』へたどり着きました。

中に入りますと、左手に普段行くような神社の拝殿が建てられており、正面には大きな御社殿が建てられています。

まず私は拝殿を参拝し、その後にメインである御社殿へと赴きました。

 

御社殿は非常に大きなものでした。

その理由は祀られている神様の数に由来していました。

実はこの御社殿には4つ(正確に言えば5つ)の神様が祀られています。

神様は1つ1つの神殿に祀られており、それが連なることで大きな御社殿が出来上がるのです。

 

そして、その神殿の回り方にも順番があって、単に左から、右から回ればいいというものでもありません。

順番としては、3つ目、2つ目、1つ目、4つ目、5つ目という順番で回ります。

簡単に言えば、正面の神殿に参拝して、そこから左に2つ参拝、終ったら最初の神殿の右隣の神殿に参拝して、最後に一番右の神殿に参拝します。

 

なぜ、この回り方なのかと言いますと、神様の位に由来します。

実はここに祀られている神様は、左から順に「イザナミ」「イザナギ」「熊野の神様」「アマテラス」「八百万の神様」となっています。

これを位順で直すと、先ほどの回り方の順番になるわけです。

 

ということで、しっかりと順番通り参拝を進めてきました。

 

因みに、私はこの場所に「イザナミ」や「イザナギ」、「アマテラス」が祀られていることを知らずに来ていました。

なので、正直「そんな大それたところに来ていたのかぁ」と驚いた次第です。

そのため、祀られている神様を見て、結構興奮していた自分がいました。

 

それにしても、もしかしたら雨が止んだのは神様のおかげだったのかもしれませんね。

皆さまもご存じかもしれませんが、ここに祀られている神様「アマテラス」は太陽を司る神様です。

そんな神様が祀られているこの場所だけ雨が止んでいるわけです。

あまりにも奇跡的すぎますよね。

今回の件で「神様は本当にいるのかもしれない」と正直思ってしまいました。

 

そんなことを思いながら、参拝を終えた私は『熊野本宮大社』を後にしました。

 

大斎原

さて、熊野本宮大社を参拝したところで、次の場所へ向かいましょう。

続いて向かう場所は、熊野本宮大社から徒歩約5分で着く『大斎原』です。

 

この『大斎原』という場所には、大きな大きな鳥居が存在します。

しかも、辺りは田んぼに囲まれた環境の中にポツンと建っているのです。

その異世界感を感じさせる雰囲気に非常に興味を覚えたので、行ってみることにしました。

 

場所は迷うことなどほとんどありません。

熊野本宮大社を正面に出て、信号を真っすぐ渡ります。

すると、少し右に細い道があり、そこに「大斎原」という看板があるので、そこを抜けていきます。

その道を真っ直ぐ行くと突き当たります。

その突き当りを右に進むと、見事、大きな鳥居の出現です。

先ほど言った通りの光景。

辺り一面は田んぼ覆われ、その真ん中にポツンと大きな鳥居が立っています。

 

しかして、なぜこんな道に鳥居が建てられているのでしょうか。

実は、先ほど「熊野本宮大社」に行ってまいりましたが、あそこは後に建てられたものなのです。

本来、「熊野本宮大社」があったのはこの大きな鳥居があった場所です。

つまり、この大きな鳥居は「熊野本宮大社」の跡地ということです。

 

”跡地”というと、昨日見てきたような何もない場所を思い浮かべますが、「こういった神秘的な場所もあるのだなぁ」とやけに感心いたしました。

ただ、それ以外には何もないので、あまり期待はしない方がいいかと思います。

 

湯の峰温泉

大斎原で神秘的な空気を味わったら時刻は11:15。

もう時間も無くなってきましたので、早速次の場所を目指しましょう。

 

続いて目指す場所は、熊野本宮大社から車で約10分、『湯の峰温泉』です。

 

この『湯の峰温泉』は日本最古の温泉とされており、世界遺産にも登録されています。

そして、世界でも数少ない「入浴できる世界遺産」でもあるのです。

 

とは言っても、この温泉を使ったお店はほとんどなく、日帰りで入れるとしても「つぼ湯」という小さな公衆浴場しかありません。

さらに言えば、この「つぼ湯」は人一人分ほどの広さしかなく、本当に小さな小さな温泉です。

そのため、1人30分交代制となっており、1時間待ちなんて当たり前の場所です。

 

そんな場所に今から行こうとしています。

「入れるかなぁ」「雨だしもしかしたら」なんて淡い期待をしながら車を走らせます。

 

そして、あっという間に『湯の峰温泉』に到着です。

降りてみると、温泉特有の硫黄の匂いがもの凄い勢いで漂ってきます。

「これぞ温泉!」と言ったところでしょうか。

そんな温泉の匂いにつられて、駐車場から川沿い左方向へ進んでいくと、湯気とともに人が集まっていました。

 

事前情報によりますと、人が集まっているこの場所では、なんと自分で温泉卵が作れるらしいです。

話によると、ここの温泉は非常に熱いらしく、元のお湯は90度にも達するそうです。

90度というと、卵を茹でるのには適温と言われる温度ですね。

だから、自然の力で温泉卵が作れるとのことです。

 

ということで、近くに卵を売っている売店もあったので、そこで卵を買って作ってみました。

本当は1つで十分だったのですが、3つ入りか5つ入りしかないとのことで、3つ入りを買いました。

 

普段、温泉卵なんて作らないので分数がイマイチ掴めませんでしたが、取り敢えず普通の茹で卵と同じ10分ほど茹でてみます。

そして、10分経って卵を上げてみると、もう既に熱々でした。

そんな熱々卵を近くに水道があったので水で締めていきます。

しかして、本当に使っていい水道なのかは不明で、近くに人も多くいたので、ビビって1分足らずで水から上げてしまいました。

 

果たして、上手く卵は剥けるのか、味の方はどうなのか、いざ実食です。

 

まず殻ですが、上手く剝けませんでした。

やっぱり水に入れておかないとダメですね。

白身がボロボロ、殻の剥き残しとかも普通にできてしまいます。

 

とは言え、感じなのはその中身、味ということで、一口食べてみると、やはり美味しかったです。

白身も黄身も完全に固まっており、完全なるゆで卵状態でしたが、味は変わらず美味しいです。

まあ、普通の卵なのでそれもそのはずですが。

 

今度来たときは、もっと上手くやりたいですね。

 

そんなこんなで、温泉卵作りも楽しんだところで、肝心の温泉の方はどうでしょうか。

まずは、温泉の予約状況の確認です。

「つぼ湯」に入る際には、「つぼ湯」の向かいにあるチケット売り場でチケットを購入し、予約する作業が必要となりますので、先にそこに向かいます。

 

私はチケット売り場のお兄さんに待ち時間を聞いてみると、「今からだと1時間15分ですね」という答えが返ってきました。

1時間は余裕で待つ「つぼ湯」に、1時間15分で入れるのは正直ラッキーレベルです。

 

とは言え、今の時間は12:00近く。

ここから1時間待つとすると13:00で、さらに入浴時間を鑑みたら13:30となってしまいます。

 

もちろん、他に寄りたいところもいくつかあります。

にも関わらず、ここは見るものがほとんどなく、時間を潰せるものなんてないに等しいです。

そんな何もない場所で、他に寄りたい場所もある最中、悠長に待っていられるでしょうか。

私にはどうにもできる気がしませんでした。

それになぜかここに来て、再度雨が降り始めてきました。

 

ということで、色々悩んだ末、ラッキーレベルの出来事をみすみす逃すのは残念ではありますが、時間の関係などを鑑みて、今回はパスすることにしました。

残念な気持ちを抑えながら私は車へと戻っていき、『湯の峰温泉』を後にしました。

 

橋杭岩

さて、時刻は既に12:00を回っています。

飛行機の時間は18:30、その1時間前には車を返す予定なので、実質残り5時間半しかありません。

そんな残り少ない時間で向かう目的地は『橋杭岩』です。

 

この『橋杭岩』は名の通り、まさに杭のような鋭くとがった細い形の岩が並んだ場所です。

和歌山県の観光スポットでもあり、あまりに珍しい形の岩なので一応見ておこうと思い、次の目的地として設定いたしました。

もっと言うと、この場所は海沿いにある観光スポットで、本来の予定なら海を眺めながら最後のドライブを楽しむ予定だったのですが、生憎の雨でそれどころではなくなってしまいました。

 

とは言え、ツイているのか何なのか、雨は降ったり止んだりを繰り返しており、振ったとしても今朝のような強い振り方ではなく、かなり弱い振り方に変わっています。

なので、海を見ていようと思えば見ていられますし、プラス思考に捉えるしかないですよね。

 

何はともあれ、そんな海沿いの岩を見に、湯の峰温泉から車で約1時間半かけて向かいます。

橋杭岩付近に近づいてくると、途中途中に海が垣間見えます。

幸い雨が吹き込んでこない程度の雨でしたので、少しでも潮風を感じようと窓を開けて走行します。

 

そんなこんなで、時刻は13:30、『橋杭岩』に到着しました。

外に出ると、まさしく話に聞いてた通りの尖り具合の岩がずらっと並びます。

こうして見ると、何か圧巻という感じがしますね。

 

因みに、ここ『橋杭岩』の駐車場は道の駅の駐車場と兼用だったりします。

つまり、この敷地内には道の駅も一緒に併設されているのです。

正直、道の駅にはあまりいい思い出がないと言いますか、そこまでいい商品が置いていないイメージがあるのですが、多少の時間はありますし、少し覗いてみることにしました。

 

すると、私の予想は大いに外れました。

滅茶苦茶イイ商品ばかりが並ぶ、お土産天国のようなところでした。

特に、地酒コーナーが設けられており、そこに並ぶのは和歌山県の特産品・梅酒でした。

それも3、4段ある棚をすべて使って、本当にずらりと並べられていました。

梅酒をどこで買うか悩んでいましたが、悩む手間が省けた感じです。

 

ということで、ここでお土産をいくつか選ぶことにしました。

にしても、梅酒にも色々種類があるのですね。

変わったものだと、レモンやゆず、みかん、イチゴ味の梅酒というのもあるみたいです。

他にも、みかんのワインだとかも置いてありましたね。

 

色々あり過ぎて悩みましたが、最終的に私が買ったのは、梅酒とイチゴ味の梅酒とみかんのワインを買いました。

選んだ基準は、値段と物珍しさですね。

美味しいといいですね。

 

なんやかんやで、時刻ももう14:00。

そろそろ出ないと、余裕を持って行動できなくなります。

私はお酒を持って、車で次の場所へ向かいました。

 

白浜町

ということで、橋杭岩を出て次に向かいますのは、旅の最初にたどり着いた地『白浜町』です。

考えれば、なんやかんやで残りも約3時間半。

そろそろ、空港近くにいないと間に合わなくなってしまいます。

そういった事情もあって、最初の地『白浜町』でできることをしていきたいと思います。

 

しかして、橋杭岩から『白浜町』までは約1時間かかります。

通常通りに着けば15:00、2時間半は時間が余る計算になります。

通常通りなら何ら問題はないんですが…。

 

ハプニング

…と、ここで思わぬハプニングが待ち受けます。

 

なんと、前方で事故が発生したようで、道がつまってしまいました。

しかも、結構大事のようで、パトカーが2、3台、救急車も2台ほど来ていたほどです。

そのためか、しばらく経っても全く動きません。

迂回路なども探してみたのですが、どうやらこの道1本しかないようで、長蛇の列が出来上がっていました。

周りの様子を伺っていると、待ちきれずに車から離れて事故の様子を見に行く人もいました。

 

かく言う私の場合は、動いたってどうしようもないので、周りの様子を見ながら曲を聞いたり、写真を確認しながら今回の旅の思い出に浸ったり、適当に暇をつぶしながら待ちました。

幸いなことに、この後も予定もそこまで大した用事でもないですし、時間もそれなりにありますから、ある程度心に余裕を持って気長に待つことができました。

それを考えると、温泉に入っていなくて良かったと心の底から思います。

 

そんなこんなで、まるまる1時間が経過し、やっとのことで動き始めました。

事故現場の横を通り過ぎると、事故したと見られる軽自動車とレクサスが八の字に置いてあり、レクサスを見てみると、大分カスタムしてあるDQN車のようでした。

そんなDQN車はほとんど無傷なようでしたが、一方の軽自動車はバンパーから逝っちゃってました。

どっちが悪かったかは分かりませんが、「軽自動車は怖いな」「レクサスは強いな」「レクサスがDQN車になってて勿体ないな」などなど思いながら、白浜町へ向かいました。

 

かげろうカフェ

ということで、何とか事故渋滞を抜けた私は、当初の予定通りに白浜町へ向かいます。

しかして、白浜町と言っても、行くところは様々だと思います。

そこで私が最初に向かったのは『かげろうカフェ』さんです。

 

皆さんは「かげろう」というお菓子を知っていますでしょうか。

私も和歌山県に来るまでは知らなかったのですが、「かげろう」というのはお菓子の名前で、和歌山県に行ったら買うべきもの、というくらい和歌山県では有名なお菓子です。

味や感覚としてはシュークリームに近いのですが、見た目は全くの別物で、細長くて薄っぺらい形をしたものになっています。

そういったお菓子の本店が『福菱/かげろうカフェ』さんなのです。

 

このお店にはカフェが併設されており、ケーキなどの洋菓子を味わいながらコーヒーなどを楽しむことができるお店になっています。

そして、なんと言ってもこのカフェの目玉商品は「生かげろう」というお菓子です。

この「生かげろう」というのは、名前の通り、かげろうの生バージョンのお菓子で、生地やクリームなどが日持ち用などではなく、しっかりとその日のうちに食べられるように設計されたものになっています。

日持ちしない食べ物だからこそ、基本的には店内飲食のみの販売になっているそうです。

 

可愛らしい響きな故に、男一人旅には似合わない気がしますが、甘いものは大好きなので、そんな大人気お菓子はチェックしておきたいところ。

私は「生かげろう」を求め、『かげろうカフェ』に向かいました。

 

そんなこんなで、時刻は15:45、『かげろうカフェ』に到着しました。

しかして、すごい賑わいのようで、外にまで並んでいる方がいらっしゃいました。

お店の中に入ってみると、結構小さい店なのですが、人がぎゅうぎゅうの状態で入っていました。

奥には、噂通りカフェが併設されており、そのカフェで生かげろうが食べれるみたいです。

カフェに入るには、予約ボードに名前を書いておき、席があくまで待つような形でした。

 

とは言ったものの、外にまで人が待つくらいですから、それなりの人数が待機中。

ボードを見ると既に5組待ちといったところでした。

時間もあと1時間半ほどしかなく、そこまで時間を取っている余裕もありません。

 

私はここで書いて待つか、諦めてかげろうだけ買って帰るか悩んでいると、ある一筋の光が差しました。

ちょうど前に並んでいた人が「生かげろう6つセットをください」と頼んでいたのです。

お持ち帰りができないと思っていた私は、驚きに驚きました。

そう、実はなんと、セット販売のみではありますが、裏技的に生かげろうがお持ち帰りできるようになっていたのです。

値段は、本来生かげろうが1つ100円のところ、1セット1,000円と少し割高ですが、時間に余裕がなかった私は、考える間もなく前の人と同じように「6つセットの生かげろう」をお持ち帰りしました。

 

そして、車に戻って早速中を開けてると、このような形でした。

正直、セットの内容を確認していなかったので、ここまでバリエーションが豊かだとは想像もしませんでした。

因みに、味は左からプレーン、ヨーグルト、マスカット、カスタード、コーヒー、プレーンです。

 

ということで、いざ実食です。

 

まず最初にプレーンから食べてみます。

これは美味しいですね。

やはり開けた時から感じていましたが、匂いがシュークリームそのもので、味もそれに似たような感覚なんですよね。

ただ生地はシュークリームとは少し違うような感覚です。

シュークリームのようで少し違う、何とも不思議な感覚のお菓子です。

 

そんなお菓子をコーヒー、カスタード、ヨーグルト、マスカットの順で食べていきます。

どれも非常に美味しかったですね。

カスタードは言わずもがな、意外だったのはヨーグルトです。

非常に生地の甘みとマッチした味わいで、全体的な味としてヨーグレットを思い出しました。

そして、マスカットは身がしっかりと詰まっていて、食べ応えがありました。

また、特に良かったのはコーヒーで、流石カフェを経営しているだけあって、コーヒーの味がもの凄く美味しく、後を引く味わいでした。

是非とも、今度は本物のコーヒーを味わってみたいですね。

 

そうして、1人で6つも生かげろうを食べたわけですが、意外とこのお菓子軽くて、一瞬にして無くなってしまうような食べ物です。

私も男ですが、多分男の子が食べようとしたら、1個じゃ絶対に物足りなくなります。

今回、意図せずセットで購入しましたが、むしろセットで良かったように思えます。

そう考えると、1,000円も案外だてじゃないのかもしれません。

 

とれとれ市場

さて、甘い生かげろうを食べて満足したところで時刻は16:00。

次で和歌山県の旅の最後のスポットとなります。

旅の最後は、やはり慌ただしい最後よりもゆっくりと締めくくりたいものです。

ということで、最後は夕食を兼ねてお土産を選んでおしまいです。

和歌山県には、こういった時に最適な場所があります。

それが初日に行った回転ずしの本店『とれとれ市場』です。

 

この『とれとれ市場』は非常に優れたところで、初日に行った回転ずしもあれば、本店『とれとれ市場』の中には市場だけではなく、お菓子からお酒、地元の特産品を取り扱ったお土産屋さんがあったり、丼ものや握り、焼きなどの海鮮系のごはん屋もあったりします。

しかも、敷地内には温泉もあったりして、ここで半日はいられるのではないかというくらい、ものが充実したところになっています。

 

今回は少しお土産などを見た上で、夜も遅くなるので、ここで夜ご飯を食べていくことにします。

にしても、本当にすごいところです。

市場はもちろんあるのですが、どちらかというと、酒屋やお土産屋、ご飯屋の方が繫盛していそうな勢いです。

中でも、酒屋の梅酒コーナーやお土産屋の梅干しコーナーが充実していまして、こんな商品もあったのか、あんな商品もあったのか、と既に手元に買っていながら、いくらでも目移りしてしまうような掘り出し物があったりします。

 

また、ご飯さんも繁盛してます。

16:30とちょうど夜ご飯にはいい時間帯だったせいか、お客さんも結構並んでいました。

そんな中で、私が頼んだのは丼もので「マグロシラス丼」です。

マグロもシラスも和歌山県の特産品ですから、最後の思い出にとこの商品にしました。

それがこちらです。

旅の終わりで、今までの思い出が募ったからでしょうか。

マグロもシラスも、ここまで食べてきた品よりも非常に美味しく感じました。

この間の回転ずしでの味はどうした、と思うくらいです。

特にシラスは美味しかったです。

 

そんな感じで最後のひと時を楽しむこと約30分、現在の時刻は16:40です。

ここから空港までは約10分ほどですから、最悪17:20に出れば間に合います。

そう考えると、残り40分ほどは時間があります。

 

私は最後のひと時として、初日に入ってもの凄く気持ち良かった白浜温泉へ入ろうと考えます。

先ほども言った通り、ここの敷地内には温泉も併設されています。

そして、ここの温泉は白浜温泉を引っ張っているのです。

 

今の時間なら、浸かっていられる時間は約20分といったところでしょうか。

雨風を受けて濡れてしまった体を流すにちょうどいい時間です。

私は急いで車に戻り、バスタオルなどを持って温泉へ向かいました。

 

ここの温泉は内風呂が2つ、ジャグジー風呂が1つ、露天風呂が2つ、寝風呂が1つの合計6つも種類があります。

市場の施設に温泉があるだけでもすごいのに、ここまで豊富な種類の温泉を楽しめるとは…。

流石としか言いようがないです。

 

しかして、大事なのはその温泉の質です。

そんなことを思いながらいざ入ってみると、やはり気持ちいいです。

こうして入ってみると、紀伊勝浦温泉よりもやはり白浜温泉の方が私の体に合っていることが分かります。

 

ただ、個人的には初日のホテルで入った温泉の方が気持ち良かったように感じます。

まあ、気持ちの問題かもしれませんが。

 

とは言いつつ、内風呂、ジャグジー風呂、露天風呂とほぼ全ての種類を満喫していた私です。

時間を見ると既に15:10。

気持ち良すぎて時間のことを忘れていました。

 

温い温泉から出たくないと悠長なことを言っていられない私は、急いで温泉からその体を出し、猛スピードで服を着て会計を済ませました。

ゆっくりするつもりが、むしろゆっくりしすぎて、焦る羽目となりました。

まさに、最後の最後まで波乱万丈でした。

 

さよなら和歌山県 ~帰宅~

というわけで、時刻は既に17:20。

本当の本当にギリギリの時間です。

ただここで焦って事故しても、最後の最後で最悪の旅行になってしまうだけです。

私は焦らずに南紀白浜空港へと向かいました。

 

再びハプニング

しかし、私は気づいてしまいました。

レンタカーにガソリンを入れていないことを…。

 

これは大変なことになりました。

レンタカーは基本的にガソリンを満タンにして返すものです。

もちろん、近くにガソリンスタンドはあると思いますが、確実にタイムオーバーになります。

そうすれば、延滞金が掛かって余計にお金を払わなくてはなりません。

それは避けたかった私は、一か八か「ガソリン入れ忘れてしまいました。どうしましょう。」とごまかす作戦に出ました。

 

そして、空港に着いて迎えた運命の瞬間。

そこには案の定、レンタカー店の店員さんがいらっしゃいました。

私は店員さんに「ガソリン入れるの忘れたのですが…」と言うと、意外な答えが返ってきました。

店員さん「それであれば、今のガソリンの減り具合からガソリン代を計算しますので」

「私の焦りは一体何だったのか」と思うくらいあっさりと答えられたので、私は「あっ、そうすか」と少しあっけらかんとした返事をしてしました。

 

その後、レンタカーに転がっていた荷物を急いでまとめて、料金などを精算。

無事、何事もなくレンタカーを返すことができました。

 

それにしても、今回の旅でずっと思っていたのですが、買い物などをすると「ありがとうございました。」じゃなくて「おおきに」と言うんですよね。

「本当に関西の人ってそう答えるのか」と少し驚きましたね。

 

飛行機 ~和歌山県から羽田へ~

そんなことを思いながら、続いて空港のチェックインを済ませていきます。

ただ、少し困ったのが、羽田と大分やり方が違うということですね。

羽田の場合だと、チェックインから荷物を預けるまで全て機械でやってくれちゃうわけです。

一方、南紀白浜空港ではチェックインは機械でしても、手荷物を預けるのは手動です。

ある意味、分かりやすくて親切でいいなと思った反面、少し戸惑った部分でもありました。

 

とは言え、ここも無事突破した私は、二階にある手荷物検査場も無事制覇し、あとは搭乗を待つのみになりました。

待っている間の時間、私はTwitterでこう呟いています。

 

旅の最後というのはなぜこうも寂しいのでしょう。

「もう終わってしまうのか」「明日からまた仕事か」とナーバスになっている自分がいました。

 

とは言え、Twitterでも言っている通り、「帰るまでが旅」です。

なので、旅はまだ終わっていません。

ここで悲しんでいる暇などないのです。

私はそう思い、飛行機の搭乗までの雰囲気を楽しむことにしました。

 

そして、やってきました。

いよいよ搭乗の時です。

順番に乗り込んでいく乗客の方々を見て、私の乗る番まで待ちます。

番号を聞き洩らさぬよう、キャビンアテンダントさんの声に耳を傾けていると、ついに私のシート番号が呼ばれました。

 

私は飛行機に乗り込み、自分のシート番号を見つけると、疲れた体を委ねるように席に着きました。

今回もやはり窓際の席。

今回は初日のような心配はなく、最初からリラックスして座ることができました。

 

窓の外を眺めると、外はもう真っ暗で何も見えませんでした。

行きはあれだけ明るく、外の様子が見えたのに、今では外は暗闇の中。

やはり「旅の終わりは夢の終わり」ということなのでしょうか。

 

そんなことを思いながら、私の耳に流れてきたのはnano.ripeさんの『ハナノイロ acoustic ver』。

その優しい歌声とギターの音色に癒されて、「この夢が覚めてしまうのか」と思うと、目には少しの涙がこぼれました。

それほどまでに、この和歌山県の旅は楽しいものでした。

 

そんな楽しい思い出を胸に、Twitterでこう呟きました。

 

私は行きの飛行機とは正反対に、少しの悲しみを背に和歌山県を旅立ちました。

ありがとう、和歌山県!

 

羽田から自宅へ ~家路~

さて、そんな悲しみを背負った飛行機も、1時間もすれば羽田に到着です。

飛行機に乗っている間、ずっと外を眺めていましたが、やはりそこに映るのは暗闇だけでした。

しかして、東京の街並みというのは明るいもので、東京近郊に近づくにつれ、街の明かりがちらほらと輝いて見えてきます。

そんな明かりに魅せられて、外を眺めていれば、いつの間にかそこは羽田空港の滑走路でした。

あっけないものです。

 

羽田空港に着くと、まずは預けていた荷物を取りに行くしかありません。

 

にしても、やはり羽田空港というのは広いです。

飛行機を降りてから、何百メートル歩いたでしょうか。

なかなか手荷物集積場に着きません。

すぐチェックイン、すぐ荷物預かり、すぐ手荷物検査の南紀白浜空港とは大違いです。

まあ、私としては南紀白浜空港の方が分かりやすくて好きですが。

 

そうして、人の波に着いて、手荷物集積場を目指すこと数分。

やっとのことで、たどり着きました。

 

そして、肝心の手荷物回収ですが、私4つほど手荷物を預けておりましたが、意外とバラバラなタイミングでくるのですね。

1つ見つけては1周、1つ見つけては1周…という形で、2、3周くらいしてやっと全て回収できました。

辺りを見渡すと、同じ便の人はほとんど撤収済みでちょっと焦りましたね。

 

ともかく、全て回収し終えたら、次は羽田から京急線で品川まで目指します。

しかして、乗ろうと思っていた電車は既に発車済み。

何分か待っての出発となります。

 

まあ、ただ東京というのは便利ですね。

乗り過ごしても、次の電車が次から次へとありますからね。

今回ばかりは助かりました。

 

待つこと数分、何とか、予定した通りの電車に乗ることができ無事出発。

品川に着くことができました。

 

ただ、ここでちょっとしたハプニングが起こります。

 

ここから京急線からJRに乗り継ぐことになるわけですが、ここの乗り継ぎが少し厄介なのです。

取り敢えず、私は品川駅で降り、人の波に着いていきました。

すると、JR乗り換えの場所があったので、そこを通過しようとしました。

 

しかし、いざ切符を通そうとすると、ブザー音とともに通行止めになってしまいました。

駅員さんが「どっから乗ってきて、どこに行くつもり」と聞いてきたので、「京急線から常磐線へ乗り換えたい」と言うと、駅員さんが教えてくれました。

駅員さん「ここはIC決済の人だけが乗り換えできる場所で、他はJRの切符しか通せない。もし切符で京急線からJRの乗り換えなら、戻って左側に別のルートがあるからそっちを使って」

 

私は唖然としました。

まさかそんなルートがあるとは、全く知りませんでした。

私は駅員さんの言う通り戻って見ると、そこには別の道がありました。

本当にあるとは…。

やはり、今の時代ICが主流なのだなぁ、と改めて実感しました。

 

そんなこんなで、JR常磐線に乗り継ぐことができ、ここから電車に揺られること2時間。

無事に地元の駅にたどり着くことができました。

 

時刻は既に22:30を回っております。

この4日間の疲れを一身に背負うかの如く、重い体に重い荷物を持って、車を止めた駐車場まで向かっていきます。

4日前は全く辛くなかったこの道のりも、今の自分には非常に辛く感じます。

 

とは言え、残り数百メートルの話。

熊野古道で鍛えた精神力はだてではありません。

私は気合でこの数百メートルという道のりを乗り越えて行きました。

 

そして、やっとの思いでたどり着いた車前。

久しぶりに見る私のマークXはやはりカッコよかったです。

また、特段車に異常などもなく、治安の良さに安心いたしました。

 

車に荷物を積み込み、いざ車を発進。

今までコンパクトのFF車に乗っていたこともあり、車のアクセルの重みにビックリしました。

4日分の駐車料金1,600円を支払い、未だに感覚が戻らない車を公道に出すのは少し怖かったですね。

とは言いつつ、数分もすれば感覚も戻ってきて、踏み込み具合、ハンドルの曲げ具合も順調でになりました。

 

そうして、車を運転すること約20分、時刻は23:00。

無事自宅に到着しました。

やはり久しぶりに戻ってきた家は、どことなく懐かしさを感じます。

 

私は荷物を車から降ろして家の鍵を開け、旅から帰ってきたことを実感しながら言いました。

「ただいま」

ということで、和歌山県3泊4日の一人旅の最終日も以上で終わりになります。

4日目は最終日だというのに雨が降ってしまって残念でしたが、なんだかんだ最後の方は雨も弱まったり、何なら雨も止んで良かったと思います。

それに「那智の滝」や「大門坂」は、雨が降っていたことによって、更にいい形に仕上がっていたように思いますから、ある意味、不幸中の幸いな気がします。

もっと言うなら、「熊野本宮大社」周辺で雨がいきなり止んだことによって、神様が本当にいるのかもと思わせてくれたのもポイントが高かったです。

そいう意味では、雨の中でも予定通り決行したのは英断だったと言えるでしょう。

 

そんなこんなで、4日間、和歌山県で過ごしてきましたが、非常に楽しい旅になって良かったです。

まあ、3日目の熊野古道に関しては辛い一面もありましたが…。

とは言え、これもまた一つのいい思い出だと思っています。

他にも、1日目に見た「円月島」や2日目に行った「高野山」、4日目の「熊野本宮大社」などなど、本当にいい場所ばかりだったと思います。

本当にまた来たいな、と思わせてくれるような旅になりました。

是非、今度行くことがあれば、「湯の峰温泉」の「つぼ湯」に浸かってみたいですね。

和歌山県さん、本当にいい旅をありがとうございました!

 

ということで、ここまで4日間の記録を見ていただきありがとうございました。

面白かった、参考になったと思っていただけたら幸いです。

皆さんも是非、和歌山県に足を運んでみてはいかかでしょうか。

それでは!


さて、今回はここで終わらせていただきます。

今後もこういった趣味のお話や私の独り言をブログに記していきますので、気に入っていただけたら再び足を運んでくれたら嬉しいです。

それでは、皆さんまたお会いしましょう。

さようならー。

コメント