リリック
君が好き…? なんてないでしょ。
私はクラスで一軍 君は教室 隅の席
そんな君からラブレター もちろんお断り
だって私は美少女で いくら情熱的でも
陰キャぼっちの君では 私には不釣り合い
私の理想の相手は 高身長 高学歴 高収入 に決めているから
(もちろんイケメンに限るからね!)
私の方から君のことなんて 全然全然見えないのに
私の脳裏に 私の瞳に 君のことが浮かんじゃうの
どうして…君の…君のことだけ… 一日中気になっちゃうの!?
(はぁ…)
一度フッた君から また届いたラブレター
泣きそうな顔を見たら 少しドキッとした
そんな自分に驚いて 踊り場 一歩 後ずさり
転げ落ちそうな私 君は身を投げ出す
どうしたの…鼓動が早まる
どうしよう? 絶対ない! 病気かも!? こんな男に…!
(どうしてこんな男を好きにならなきゃいけないのよ!?)
君の方から私の元まで 絶対絶対届かないのに
何度も何度も私のハートに 君のその手が伸びてくるの
別に…君の…君のことなんて… 好きになってないからね!?
あゝ私の下敷きになっている君 顔もひ弱で泣き虫な所も
私の理想とは全く違うのに
私の心は君を求めるの
どうして どうして どうして どうして どうして どうして どうしてなの!?
「大丈夫?」「怪我してない?」 私に聞く君の目は潤んでて
私の目からは ひ弱な君が 強がってるの分かっちゃうの
どうして…君は…君はそんなに…
私の方から君のことなんて まだまだまだまだ見えないけど
私が君に 君が私に 一歩歩みを進めるから
だから…君と…君とだったら…
「友達から始めましょ」
インスト音源 / コード譜 配布
制作者コメント
皆さん、おはこんばんにちは。
雨宿時雨と申します。
さて、作詞作編曲第二弾目となる楽曲『ツンデレ♡初恋♡お姫様』は如何でしたでしょうか。
今回はタイトルの通り、「ツンデレ少女」をテーマにした楽曲となります。
ツンデレ少女と言えば、様々なキャラクターを想像出来ますね。
逢坂大河(とらドラ)や鶴来民子(花咲くいろは)、涼宮ハルヒ(涼宮ハルヒの憂鬱)、御坂美琴(とある科学の超電磁砲)、最近で言えば中野二乃(五等分の花嫁)…等々、多岐にわたるキャラクターが脳裏に過ります。
好きなのに好きと言えない、むしろ冷たい態度を取ってしまう…。
現実に存在するのであれば対応する側としてはかなり面倒くさいとも言えますが、ふいに出るデレの描写は心くすぶるものがあります。
まさに飴と鞭の効果なわけですが、本人としてはその高飛車な性格に悩み翻弄されている印象を数多くの作品で見受けられます
何故彼女たちはそこまで分かっていながら素直になり切れないのか。
そこには自分の心に正直になれないが故の自分の心への無知があるのでしょう。
心の奥底では「好き」という感情があるのにも関わらず、プライドや過去のトラウマ等の何らかの要因によって自身の心へ鍵を掛けてしまっており、その結果として心の中にある素直な感情を引き出せなくなっているのではないでしょうか。
勿論、そのような個人的な葛藤に付き合わされるのは骨が折れる話ではあります。
しかしながら、鍵を失くした、或いは壊れてしまっている彼女たちの心情を考えると、彼女たちにもどうしようも出来ない葛藤に手を差し伸べ、付き合ってあげるのも大事な事なのかもしれません。
今回の歌詞の中にはツンデレ少女による『どうしてなの』というフレーズが存在します。
彼女たちは心の中の感情を上手く引き出せず、自身の行動への矛盾に疑問を感じますが、やはり分からずに余計高飛車な態度を取ってしまいます。
作中ツンデレ少女に想いを寄せる少年は、そうした彼女の『どうして』を突き放す事なく、むしろ自身の身を顧みない咄嗟の行動に出ます。
その結果、ツンデレ少女は「好き」とは言えずとも少年に歩み寄る決意を固めることが出来ました。
無論、そうした行動は少年が少女に想いを寄せていた事によって生じたものであって、振り向いて欲しいが為に身を削ったものではありません。
更に言うならば、こうしたハッピーエンド的結末は、自覚の有無に関わらず少女自身が少年を多かれ少なかれ好意的に思っていることが前提になります。
ただ、私がここで一つ思う事は、そうした思い切りの良い歩み寄りが人の心の扉を開ける鍵となるのではないか、ということです。
「押してダメなら引いてみろ」とはよく言いますが、開かずの扉という噂を鵜呑みにして扉の前に立ちすくみ、挙句立ち去ってしまえば当然開く扉も開くことはありません。
とは言え、噂される程の硬さを誇る扉をただただ普通の力で開けようと模索しても、中々開けるのには困難なものがあるでしょう。
だからこそ、少し大袈裟に前のめりになってドアノブに手を掛け、思い切りよく扉を開けようと試みることが重要ではないかと思うのです。
そうでなければ、扉の中で藻掻いている彼女たち他、扉が開くことを心待ちにしている人々の苦労が報われません。
先ほども言ったように、心の扉を開けるのには絶え間ない気苦労が付き物です。
しかし、彼女たちには貴方という心の鍵を必要とする苦労多き待ち人なのかもしれません。
そんな彼女たちの迷いや謎に寄り添い、手を差し伸べ付き合うことが出来たのなら、いつしか彼女たちの心の扉は開く時が来るかもしれません。
そうした物語の成功例として、是非今回の楽曲『ツンデレ♡初恋♡お姫様』をお聞きください。
さて、今回はここで終わらせていただきます。
是非ご感想をお聞かせいただけたら幸いです。
それでは、皆さんまたお会いしましょう。
さようならー。
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