• 時雨ブログ

ようこそ、雨宿りのひとときへ! ゆっくりしていってね!          

逃避行ドライブ

音楽
リリック

窓から差し込む夕日が眩しくて 君の顔は見えなかった

突然君がふと呟いたんだ 「消えたかったんだ」って

 

車に乗る 君と二人 助手席に寄りかかる君は

無言で肘をつきながら 外を眺めてた

旅に誘ったのは君の方で 「遠くへ行かないか」と聞かれたんだ

その時の君の顔は 少し寂しかった

 

だから僕は頷いた 「海にでも行こうか」なんて

君は少し微笑んで 「いい旅になりそうだな」って

 

車を飛ばして当てなく進む道 君の顔はまだ見えなくて

照りつける太陽がいやに眩しくて 僕も顔を背けた

 

目的のない旅の途中 君に話しかけたい言葉

どれも安っぽい気がして 僕も黙ってた

「少し休もうか」と僕は言って 立ち寄る昼過ぎ空いたPA

流れる雲を見ながら ベンチに腰掛けた

 

「あのさ、何かあったのか」 ふいに口から零れた

君は空を見ながら 「さあ、旅を続けようか」って

 

車に乗り込んでまた旅が始まる 君の顔は見えないままに

ベンチに置いてきた飲みかけの缶コーヒー 苦み残る仄かに

 

君の言葉 聞いた時に 夕日に輝く海の光

言葉に出来なくて

僕は黙る 君も黙る ひた駆け抜けるは海岸沿い

あの海を見つめながら

 

「逃げ出したっていいんじゃないか」って 僕は君に顔を向けた

「そうだよな」なんて君は頷いた 満面の笑み溢して

 

車を飛ばして当てなく進む道 「次は何処へ行こうか」なんて

「何処でもいいさ」と君は笑ってる 幕開けた逃避行の旅

 

LaLaLa…

 

インスト音源 / コード譜 配布
制作者コメント

皆さん、おはこんばんにちは。

雨宿時雨と申します。

 

さて、今回が初楽曲となる『逃避行ドライブ』は如何でしたでしょうか。

初の作詞作編曲ということもあり、個人的には少しばかり違和感の残る出来栄えになってしまったようにも思いますが、現在の知識で出来る範囲の事はやり切れた感触はあります。

とは言え、勿論フィードバックはコンテンツをより良くする為に必要な素養なので、個人的感想は程々に皆さんの率直な感想も大事にしていきたいと思っております。

 

そんな良くも悪くも勢いのあるスタートを切った第一発目の楽曲『逃避行ドライブ』。

「逃げてもいい」というテーマを基に制作させていただきました。

制作当時、私は非常に劣悪な状況下に立たされておりました。

残業に継ぐ残業、人間関係でのトラブル、趣味が上手く回らない事へのストレス…。

様々な要因が重なった結果、うつ病と診断され精神科へ強制入院を余儀なくされました。

恐らく他人から見れば「よくある事」で済まされ、更には「みんな我慢しているのだから」等と厳しい言葉を投げかけられるような事案であるのかもしれません。

 

しかし、人それぞれ我慢できる許容量は違います。

よくコップと水で例えられますが、自分軸では許容できても当人軸では許容範囲を上回っている等という事は何ら珍しくもありません。

そのため周囲は自分の物差しで厳しい言葉を投げかけてくる事もあります。

 

ですが、そうした時に思い出して欲しいのは「逃げてもいい」ということです。

勿論、問題の事案が勝手に解決するわけでもありませんし、「逃げる」という行為を自らが許容することができない心理状況にあるかもしれません。

ただ、どういった結末に落ち着くかはさておいて、最終的な手段として「知らぬ存ぜぬを突き通して時の流れに身をまかせる」という事も大いに可能ではあります。

それを他人は「無責任」等という言葉で阻もうとしますが、コップから溢れ出すほどの水を入れ続ける行為が経済的ではないことは周知の事実です。

「リンゴは木から落ちない」等という意見があってもリンゴは木から落ちるように、他人の意見と世の理を比べた時に優先されるのは必然的に世の理になるでしょう。

 

勿論、「だから逃げ出せ」等という暴論を言うつもりは毛頭ありません。

私がお伝えしたいのは、『他人軸より自分軸で生きる方が自然』という事と、その結果として『上記のような最終手段も存在している』という事実です。

そうした事をを許容できる心理状態にないのかもしれませんが、御守り…と言うと少し過言かもしれませんが、そのように思って上記の事を心の片隅に置いてみて下さい。

 

ずん子とずんだもんがやり取りを交わす当楽曲のMV。

ずん子が「逃げ出してもいいんじゃないか」とずんだもんに問い掛けるシーンが存在します。

皆さんにおけるずん子の役割が誰になるかは分かりません。

友人や恋人…等の親しい間柄の人物かもしれませんし、或いは自分自身かもしれません。

ともかくとして、皆さんにおけるずん子がMVのように語り掛けてきた際、ずんだもんが「そうだよな」と笑みを浮かべたように心の片隅に置いておいた上記の事柄が役立つ時がきっときます。

 

なので、「逃げ出す」という行為を許容出来ないのであればしなくても良いと思います。

先ほどの通り、心の片隅に置いてもらえればそれで良いです。

 

今回制作した楽曲『逃避行ドライブ』。

「逃げ出してもいい」という御守りを出来るだけポップな形で簡単に心の片隅に留めて置けるように制作した作品です。

是非、MVと共に視聴していただき、そして心の片隅に留めて置いていただければ幸いです。


さて、今回はここで終わらせていただきます。

是非ご感想をお聞かせいただけたら幸いです。

それでは、皆さんまたお会いしましょう。

さようならー。

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